はじめに
2024年〜2025年、生成AI(ChatGPT、Claude、Gemini など)が世界の産業を大きく変えました。しかし2025年後半、株式市場では、新たな巨大テーマが急浮上しています。それが 「フィジカルAI(Physical AI)」 です。
生成AIが“言語・画像・知識”を扱うのに対し、フィジカルAIは “現実世界の物体を理解し、動かし、制御する” AIです。
自動運転、倉庫ロボット、マニピュレーター、介護ロボット、自動化工場、スマート建設……。
もはやSFの世界ではなく、産業の主役がAIへと置き換わる“第2のAI革命”が始まっています。
この記事では、
- フィジカルAIとは何か
- なぜ市場が盛り上がっているのか
- 活用事例
- 代表的なフィジカルAI銘柄10選
- 今後の投資戦略
について、熱量高めに徹底解説していきます。
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フィジカルAIとは(生成AIとの違い)
フィジカルAIの定義
フィジカルAIとは、ロボット工学(ハード)とAI(ソフト)が完全統合することで、リアル世界の物体操作・移動・作業を自律的に行うAIシステムのことです。
特徴は以下の3点です。
- 現実世界の物体理解(3D知覚)
- 判断(AIモデル)
- 行動・制御(ロボット動作)
生成AIは「言語・画像・音声」といったデジタル領域を扱いますが、フィジカルAIは “物理世界そのもの” を扱います。
生成AIとの違い
| 項目 | 生成AI | フィジカルAI |
|---|---|---|
| 対象 | 言語・画像・知識 | 現実世界の物体/環境 |
| 出力 | 文章・画像・コード | 行動・移動・物体操作 |
| 必要技術 | LLM、画像生成 | LLM+ロボティクス+センサー+制御 |
| 市場規模 | IT中心 | 製造・物流・医療・建設など “リアル産業” 全て |
生成AIは知的労働を置き換えましたが、
フィジカルAIは「肉体労働」まで置き換えます。
これは人類史上はじめての革新です。

フィジカルAIの活用事例
フィジカルAIの波は、すでに世界の産業に浸透しはじめています。
① 物流倉庫の完全自動化(Amazon, Ocadoなど)
- ロボットアームが荷物を自動で仕分け
- AGV/AMRが倉庫内を自律走行
- AIが在庫管理とピッキングを最適化
“人が歩かない倉庫”が現実になりつつあります。
② 製造業での「無人生産ライン」
- 工場ラインを視覚AIが監視
- 故障予兆検知
- ロボットアームによる組み立て・加工
- 自律搬送ロボットによる工程間移動
日本の製造業で最も導入期待が高い領域です。
③ 配送・移動ロボット
- 自律走行ロボット配送(ラストワンマイル)
- 無人の食品配達
- 無人警備ロボット
「人件費を自動化で代替」する流れが確実に進んでいます。
④ 農業ロボット
- 収穫ロボット
- 自動運転トラクター
- 播種・散水の自動化
“人口減少×食料安全保障”という国策テーマにも直結しています。

⑤ 医療・介護ロボット
- 高齢者の移乗ロボット
- 自動歩行アシスト
- AI手術アシストロボット
特に日本は超高齢化社会で必須テーマのため、長期で巨大市場になります。
なぜいまフィジカルAIが注目されるのか
ここからが本題です。なぜ今、株式市場がフィジカルAIで盛り上がっているのか?その背景を整理します。
GPU能力向上で「物体操作AI」が実用レベルに到達
近年のNVIDIAの急成長によって、
“現実世界の膨大なデータをリアルタイム処理できる時代” が到来しました。
以前は不可能だった「同時に見る・判断する・動かす」が実現し、
ロボットの頭脳が一気に賢くなっています。
ロボティクスのコスト低下
- モーター
- センサー
- 画像カメラ
- 制御装置
これらの価格が10年前の1/5〜1/10まで低下。
ロボットの“普及価格帯”が大幅に下がりました。
人手不足・人件費高騰
日本の労働人口は減り続け、製造・物流・介護の現場は深刻な人手不足です。
企業は「採用できないならロボットで代替する」方向へ動いています。
国策テーマとしてのフィジカルAI
日本政府は「ロボット活用・自動化」「AI半導体」「スマート工場化」「スマート物流」を重点投資領域に設定。
国策 × AI × 自動化
これは強烈なテーマコラボで、株価の材料として最強クラスです。
フィジカルAI関連銘柄10選
| 銘柄名 | 証券コード | 主な領域 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 安川電機 | 6506 | 産業用ロボット | エヌビディアと協業。垂直統合型モデルでAI実装に強み |
| ファナック | 6954 | ロボティクス | AI搭載ロボットで世界展開。株価も急騰中 |
| 川崎重工業 | 7012 | 自動搬送・物流 | 倉庫ロボットや自動運転技術に注力 |
| キーエンス | 6861 | センサー・制御 | AI対応センサーで現場の自律化を支援 |
| オムロン | 6645 | 医療・介護 | AI搭載の健康機器・介護ロボットを展開 |
| ロボットスター | (新興市場) | 物流倉庫ロボット | 自律搬送ロボットを開発。成長期待の小型株 |
| テムザック | (未上場/IPO期待) | 介護・災害対応 | 社会的意義の大きいロボット開発企業 |
| アスカネット | 2438 | 空中ディスプレイ | AI×UIでフィジカル領域に展開。時価総額数百億円規模 |
| サイバーダイン | 7779 | 医療・介護支援 | HALスーツで有名。テーマ性抜群の中小型株 |
| ZMP | (IPO期待銘柄) | 自動運転・宅配ロボット | フィジカルAIの象徴的存在。宅配・自動運転分野で注目 |

まとめ
フィジカルAIは、生成AIの次に来る巨大テーマ。AIが現実世界で自律的に動くことで、産業構造そのものが変わる可能性を秘めています。
株式市場では、すでに関連銘柄が急騰中。安川電機やファナックをはじめ、ロボティクス・制御・自動運転・医療など、幅広い分野で注目が集まっています。
「AIが考える」から「AIが動く」へ。 この進化を見逃すことは、未来の投資チャンスを逃すことに等しい。 今こそ、フィジカルAIという新たな波に乗るべき時です。
Toshioさんのブログ読者にも、“次のAI革命”を先取りする視点を届けていきましょう!
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