はじめに
米国株の中でも「次世代エネルギー」「脱炭素」「インフラ」という3つのテーマを兼ね備えた銘柄として注目を集めるのが Clean Energy Fuels(ティッカー:CLNE) です。株価はまだ小型株の域にとどまっていますが、再生可能天然ガス(RNG)という独自の強みを持ち、電気自動車一辺倒では解決できない「商業車の低炭素化」に挑んでいます。この記事では CLNE の事業概要から最新決算、将来性、リスクまで投資家目線で徹底分析します。
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CLNEとはどんな会社か(事業概要)

- 米国・カナダを中心に、再生可能天然ガス(RNG)、圧縮天然ガス(CNG)、液化天然ガス(LNG)をフリート向けに供給
- 主な顧客:物流トラック、公共交通機関、自治体のごみ収集車など、大型車両フリート
- RNG は廃棄物や家畜排せつ物から回収したメタンを精製するため、二酸化炭素削減効果が高く、規制追い風の中で需要増加が期待される
- 燃料供給ステーションを数百拠点運営し、米国最大級のクリーン燃料ネットワークを保有
この写真を見ればどんな会社か一目瞭然ですね

最新決算の評価(2025年1Q)
- 売上高:1億380万ドル(前年同期比 +5%)
- RNG 販売量:5,060万ガロン(前年同期比 +20%超)
- 営業損失は縮小傾向にあるが、依然として赤字基調
- 特筆すべきは 販売ボリュームの伸び率。インフラが拡充されることで収益性改善に向かう可能性
評価すると、数字上は赤字が目立つものの、数量ベースでは明確に成長局面 にある点が強みといえます。
いまなぜ Canaan が注目されるのか?
Canaan が再び脚光を浴びている理由はいくつかあります。
- 暗号通貨マイニング再興
ビットコイン価格の上昇やマイニング需要の再拡大が、装置需要を刺激します。 - AI/データセンター連動需要
AIモデル学習やデータセンターの電算需要が膨らみ、効率的なマイニング装置や ASIC 技術が注目されやすくなる構図。 - 収益改善の兆候
最新決算で EBITDA 黒字化、赤字幅縮小という流れが示されたことが投資家信頼を呼び始めています。 - アナリスト評価参入
強気目線の価格目標設定がなされており、目先の材料として参照されやすくなっている点。 - 出遅れ感
現在の株価水準が過去ピーク比で大きく下落しており、回復余地を感じさせる“押し目”銘柄という見方。
こうした複合要因が重なり、Canaan は「復活ストーリー銘柄」として投資家の関心を集めつつあります。

競合他社との比較
企業 | 主力事業 | 強み | CLNEとの差異 |
---|---|---|---|
Plug Power (PLUG) | 水素燃料電池 | 政策支援と提携多数 | RNG より新技術寄りだが赤字体質は共通 |
Clean Energy Fuels (CLNE) | RNG/CNG/LNG 供給網 | インフラ実績あり、既存市場がある | EV や水素に比べ「即効性」あり |
Bloom Energy (BE) | 固体酸化物燃料電池 | 安定した電源供給 | 発電寄り、輸送用インフラは弱い |
EV系(TSLA, RIVNなど) | 電気自動車 | 技術・ブランド | 重車両分野は不得意、直接競合ではない |
→ CLNE のユニークさは 「すでに稼働するインフラ」 を武器にしている点。新技術の不確実性に比べ、投資回収見通しが立てやすい。
今後の株価見通し
- 直近株価:2〜3ドル台と低迷中
- アナリスト予想:中期的に 4〜5ドルを見込む声あり
- 株価上昇シナリオ
- RNG 需要拡大による販売数量の伸び
- 補助金・税制優遇による収益改善
- 自社株買いなど株主還元姿勢の強化
- 株価下落シナリオ
- 赤字長期化 → 資金調達による株式希薄化
- 燃料価格や政策の変動リスク
投資家目線では「テーマ株」としての妙味が強く、テンバガー狙いというよりは2〜3倍株の中期成長株 として捉えるのが現実的。

まとめ
CLNE(Clean Energy Fuels)は、再生可能天然ガスという 即効性のある低炭素燃料 を武器にインフラ事業を展開。短期的には赤字リスクや政策依存度の高さがネックですが、中長期的には データセンター需要や物流業界の脱炭素化 の流れに乗って拡大余地が大きい銘柄です。株価は割安圏にあるため、ポートフォリオの「脱炭素テーマ枠」として少額から仕込むのも一案でしょう。
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