はじめに
米国株市場では再生可能エネルギーやビットコインマイニング関連の銘柄が投資家の関心を集めています。その中でも、近年SNSや投資家コミュニティで注目度が急上昇しているのがクリーンスパーク(CleanSpark, NASDAQ: CLSK)です。
エネルギーソリューションとマイニング事業を両立させ、成長戦略を加速している同社は「次のテンバガー候補」との声も少なくありません。今回はその事業内容や業績、将来性を深掘りし、投資家にとっての魅力を探ります。
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CLSKの企業情報
クリーンスパークは米国ユタ州に本社を構えるエネルギーテクノロジー企業です。
主力事業は以下の2つ:
- マイクログリッドおよびエネルギー最適化ソリューション
- 再生可能エネルギーや分散型電源を活用し、効率的な電力供給を実現。
- ビットコインマイニング事業
- 自社のマイクログリッド技術を活かし、低コストかつ環境に配慮したマイニングを展開。
「クリーンエネルギー × ブロックチェーン」の両輪が、他社との差別化ポイントとなっています。
☟会社にHPにも We are America’s Bitcoin Miner! って書いてますね😊

業績・将来性
直近決算では、マイニング報酬の増加や採掘効率改善により売上高が前年同期比で大幅に成長しました。
- 売上成長率は2桁~3桁成長を維持。
- ビットコイン価格の回復が追い風となり、今後の収益性改善が期待される。
- マイクログリッド分野は、データセンター需要や電力不足問題を背景に拡大余地が大きい。
さらに、再生可能エネルギーを活用することで「環境規制対応」と「コスト削減」を両立している点も魅力です。
なぜ今CLSKが注目を浴びるのか?
- ビットコイン価格上昇の恩恵
→ マイニング企業全体が株価を押し上げられる環境にあり、CLSKもその一角。 - グリーンマイニングの先駆者
→ ESG投資の観点から、従来型マイニング企業との差別化要因に。 - X(旧Twitter)などSNSでの盛り上がり
→ 個人投資家の熱量が株価上昇を後押し。
直近決算(2025年Q3)概要
まずは公式発表から、主な数字とハイライトを整理します。
項目 | 数値 | 前年比較 / コメント |
---|---|---|
売上高 | 1億9864万ドル($198.6M) | 前年同期の $104.1M → +90.8% の急拡大 |
純利益 | 2億5740万ドル($257.4M) | 前年同期は ‒2.36242億ドルの赤字 → 黒字転換 |
基本 EPS | $0.90 | 赤字からの急反転で着地 |
調整後 EBITDA | $377.7M | 前年同期は –$12.669M → 大幅改善 |
ビットコイン保有 | 12,703 BTC | 財務資産として現物保有、バランスシート強化要因 |
電力契約容量 | 1 GW 以上 | 発電能力を確保した拡張体制 |
稼働ハッシュレート | 50 EH/s | “米国内インフラのみで稼働” という文脈でアピール |
現金・資産構成 | 現金 $34.6M、鉱業資産 $985.9M、総資産 $3.1B | 債務の水準も明示(長期債務 $643.9Mなど) |
決算発表で特に注目すべき点
- 売上・利益の急回復と黒字化
売上は前年比で約 +90% 増という非常に高い成長率を示したうえに、赤字から純利益黒字へと転換していることは、投資家にとって強い材料です。 - 調整後 EBITDA の劇的改善
非 GAAP 指標である調整後 EBITDA が $377.7M に達し、前年同期のマイナスからの反転は、事業収益力の改善を示唆しています。 - ビットコイン保有と現金余裕
BTC を 12,703 枚保有していることと現金ポジションを一定確保している点は、価格変動リスクのヘッジとバランスシート強化要因になります。 - 稼働能力と契約電力容量の拡充
50 EH/s の稼働能力確保および 1 GW 以上の電力契約容量を持っている点は、今後のマイニング拡大余地を裏付ける重要な指標です。 - 資産・負債のバランス
総資産が $3.1B、長期債務も $643.9M と比較的大きめに見えるものの、株主資本も $2.14B に達しており、純資産ベースで余裕を持たせている構成です。債務返済やキャッシュフローへの耐性が問われる局面です。
強みとリスク要因 — 投資家目線評価
決算をもとに、CLSK の強みと懸念点を整理します。
強み
- 急成長フェーズへの入り口:売上・利益ともに大きく飛躍しており、成長トレンドの実績がでてきた。
- 垂直統合モデル:発電インフラ+マイニング運営と組み合わせたモデルでコスト最適化余力あり。
- ビットコイン保有というオプション資産:BTC の価格上昇がそのまま帳簿価値を押し上げうる点が差別化要因。
- 拡張余地:既に 1 GW 電力契約、50 EH/s という先端設備を持っており、追加拡張が技術面・契約面で可能性あり。
- 自己資本の厚み:資産・株主資本比率が比較的しっかりしており、借入や追加投資に耐え得る構造。
リスク要因・注意点
- BTC 価格変動の影響が大きい:マイニング収益はビットコイン相場に強く依存。価格急落時は利益が圧迫されるリスク。
- インフラ維持・拡張コスト:電力契約、設備更新、メンテナンスコストが重荷となる可能性。
- 負債水準と金利影響:長期債務 $643.9M は負担になりうる。金利上昇環境では利息負担の増加に注意。
- マイニング難易度や競合の圧力:ビットコインのマイニング難易度上昇、他社のハッシュ力競争は常に逆風要因。
- 公開市場における実績への信頼性:過去は赤字企業だったため、安定性や将来予測への慎重な評価が欠かせない。
総合評価
この決算は、CLSK にとって 節目を超えた“実績の四半期” と言っていいでしょう。赤字からの黒字化、収益拡大、資産構成強化という三拍子が揃い始めた点は、投資家にとって強力なリスク軽視材料となります。
ただし、この上昇トレンドが 持続可能かどうか が今後を判断する鍵です。BTC 市場、電力自給体制、負債返済能力、拡張戦略実行力が今後何度も試される局面になるでしょう。
投資戦略としては、この決算を起点とした “成長ストーリー継続性を吟味しながら段階投資” のアプローチが現実的です。テンバガーという期待を抱きつつも、リスクを丁寧に管理できるポートフォリオ設計が重要だと思います。
今後の株価見通しとテンバガーの可能性
クリーンスパークの株価はビットコイン相場との連動性が高いため、今後BTC価格が過去最高値を更新すれば大きな上昇余地があります。また、マイクログリッド事業の収益拡大が進めば、「ビットコイン依存」からの脱却も進み、企業価値の再評価につながるでしょう。
現時点での時価総額は中小型株水準にあり、成長余地が大きいためテンバガー候補と考える投資家も増えています。
まとめ
クリーンスパーク(CLSK)は、クリーンエネルギーと暗号資産という二大成長テーマを同時に取り込む稀有な存在です。ビットコイン相場の波に乗りつつ、再生可能エネルギーの普及というメガトレンドも味方にできる点が最大の魅力。
株価変動リスクは高いものの、高成長ポテンシャルとテンバガーの可能性を秘めた米国株の有望株といえるでしょう。
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