はじめに:前回記事からのアップデート
2025年6月、私は下段の過去記事で第一工業製薬(以下、DKS)を株価3,500円の時点で強気推奨しました。理由は明確で、同社が抱える「低誘電樹脂」「電池用材料」という成長ドライバーが、まだ市場に十分評価されていなかったからです。
そして今日、2026年1月28日。
第3四半期決算は再びサプライズ。株価はついに10,670円へ。
前回記事で「1万円を超える」と書いた予想は、結果として完全的中しました。
今回の記事では、添付いただいた決算短信・決算説明資料・上方修正IRをもとに、
DKSがなぜここまで強いのか、どこまで伸びるのかを深掘りしていきます。
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2026年3月期 第3四半期決算の分析
今回の決算は、単なる好決算ではなく、事業構造が完全に変わったことを示す決算でした。
連結業績(前年同期比)
- 売上高:602億円(+10.9%)
- 営業利益:70.5億円(+85.7%)
- 経常利益:69.2億円(+79.5%)
- 純利益:42.3億円(+115.2%)
営業利益率は 11.7% → 17.1% へ急改善。
これは化学メーカーとしては異例の高収益化です。
セグメント別に見る「何が起きているのか」
① 電子・情報(売上 221億円 / +18.1%)
主役:低誘電樹脂(ハイエンドサーバー向け)
- 国内:特殊界面活性剤・難燃剤は低調
- 海外:ディスプレイ向け難燃剤は大幅減
- しかし 低誘電樹脂がすべてを上回る伸び(+880%)
AIサーバー需要の爆発 → 高周波対応の低誘電材料が必須
この波にDKSが完全に乗っている。
営業利益:45.6億円(+28.2%)
② 環境・エネルギー(売上 160億円 / +20.3%)
主役:電池用材料(負極用水系複合接着剤)
- 国内:基板用封止材・接着剤が大幅伸長
- 海外:電池材料が前期末から立ち上がり爆伸
- 太陽電池用途は海外で減速するも、電池材料が圧倒的にカバー
営業利益:17.7億円(前年は▲2.1億 → 黒字転換)
このセグメントは今後もEV・蓄電池の構造的成長が続くため、
最も長期的に利益を押し上げる柱になる。
③ ライフ・ウェルネス(売上 105億円 / +1.1%)
- 国内:石鹸・洗剤、食品用途が堅調
- 海外:食品・香粧品用途が堅調
- 採算改善が進み、利益は 5.1億円(+71.6%)
成熟市場ながら、利益体質が改善している点が重要。
④ コア・マテリアル(売上 114億円 / ▲2.4%)
- 土木・建築用途は堅調
- プラスチック難燃剤は中国景気の影響で低調
- しかし高付加価値品の比率増で利益は 2.0億円(+32.4%)
営業利益増減分析
営業利益は 38億 → 70億へ +32億 の増益。
内訳は以下の通り:
- 数量効果:+34.2億
低誘電樹脂・電池材料の販売量増加が主因 - 単価効果:+11.8億
高付加価値品の構成比アップ - 工費差:▲11.1億
稼働率上昇によるコスト増 - 経費差:▲12.1億
研究開発費・販売費増加
→ つまり、売上の質が劇的に改善しているということ。
財務面:自己資本比率 39.9% → 44.3%
- 自己株式の処分で資本剰余金が増加
- 純利益の積み上げ
- 有利子負債は減少傾向
財務の健全性も大きく改善している。
前回記事の答え合わせ
2025年5月、私はこう書きました。
「第一工業製薬は、3500円から1万円を超える可能性が高い」
そして今日、株価は 10,670円。
完全に想定通りの展開となりました。
理由は明確で、
低誘電樹脂 × 電池材料という2つの成長エンジンが同時に回り始めたから。
市場がようやくその価値を織り込み始めた段階です。
今後の株価予想:目標株価 15,000円
今回の上方修正後の通期予想は以下の通り:
- 売上:810億円(+10.6%)
- 営業利益:96億円(+79.4%)
- 純利益:53億円(+105%)
営業利益率は 11.8% → 15%台へ
これは化学メーカーとしては“別格”。
株価1万5000円を目指す根拠
① AIサーバー向け低誘電樹脂の需要はまだ序章
NVIDIA・AMD・Intelの次世代GPUは、
より高速・高周波化 → 低誘電材料の需要は指数関数的に増える。
DKSはこの領域で“勝ち組”に入っている。
② 電池材料は中長期でさらに伸びる
負極用水系接着剤は、
安全性・環境性・コストの三拍子が揃った次世代材料。
EV・蓄電池の世界的な増産とともに、
DKSの売上はまだ伸びる余地が大きい。
③ 営業利益100億円企業への変貌
営業利益100億円 × PER15倍
→ 時価総額1500億円
→ 株価15,000円は十分射程圏
まとめ
第一工業製薬は、
「成熟化学メーカー」から「成長テック素材メーカー」へ完全に変貌した企業です。
- 低誘電樹脂 × AIサーバー
- 電池材料 × EV・蓄電池
- 高付加価値化による利益率改善
- 財務体質の強化
- 上方修正を連発する成長ストーリー
株価はすでに1万円を突破しましたが、
まだ“本格的な評価”はこれから。
私は引き続き、
目標株価15,000円を維持し、強気スタンスを継続します。
(以下:2025年6月の過去記事)青天井大化け候補銘柄!第一工業製薬の将来性がやばい
青天井銘柄への投資が投資戦略として有効な理由
先日本株ブログで『青天井銘柄』について記事を書きましたが、今回その中で少し取り上げていました第一工業製薬について掘り下げたいと思います。
この銘柄も楽天証券のお気に入りに登録して毎日株価を見ていて、『少し下がってもすぐ買われて株価がしぶとく上がっていくな』と感じたのが最初の印象でした。それがきっかけで調べてみるとこの銘柄気づいたら1100株まて買い増していました。いまや持ち株PFの三番目の銘柄になってます。
どこがよかったのか、今回はこの青天井銘柄候補の第一工業製薬について掘り下げてみたいと思います。
第一工業製薬の主力商品
界面活性剤分野
- 第一工業製薬は界面活性剤のパイオニアとして、繊維・樹脂・産業資材・生活資材・環境・エネルギー関連など多様な分野で製品を展開しています
- 代表的な商品群には「カチオーゲン」「アモーゲン」「ノイゲン」「エパン」「ネオゲン」「ハイテノール」などがあり、帯電防止剤、染色助剤、可溶化剤、乳化剤、殺菌剤など多用途で使用されています
- 精密洗浄剤や消泡剤、防腐剤、水溶性高分子、セルロースナノファイバー(CNF)といった高機能製品もラインナップされています
機能材料・ライフサイエンス分野
- 機能材料としては、電子材料やバイオ分野への応用も進んでおり、産業用途だけでなく、先端分野にも事業領域を拡大しています
- ライフサイエンス分野では、バイオコクーン研究所や池田薬草株式会社の子会社化を通じて、健康食品や医薬品原料の開発・製造に本格参入しています。特に「スダチチン」などの機能性成分や、カイコ・桑由来の神経保護素材などが注目されています5。
将来性
事業多角化と成長戦略
- 第一工業製薬は、界面活性剤・機能材料・ライフサイエンスの3つの柱で事業ポートフォリオを多角化し、各分野が相互に補完する構造を持っています
- 新規事業にも積極的に取り組み、特にライフサイエンス分野の強化や、AI・IoTなどデジタル技術の導入による製造・サプライチェーンの効率化を進めています
- SDGs(持続可能な開発目標)への対応や、リサイクル素材・再生可能エネルギーの活用など、環境調和型の製品開発にも注力しています
グローバル展開
- アジアや北米を中心に海外拠点を拡大し、現地企業・大学との共同研究による高機能製品の開発や、グローバル競争力の強化も進めています
中長期ビジョン
- 新中期経営計画「SMART 2030」では、脱コモディティ化と社会課題解決型の製品開発を掲げ、迅速な市場対応力を高めています
- 少子高齢化や健康長寿など、社会課題に対応するライフサイエンス事業の拡大が、今後の成長ドライバーとして期待されています
第一工業製薬の直近決算発表内容と株主目線での評価
決算の概要
- 2025年3月期の経常利益は57億37百万円で、アナリスト予想(54億円)を約6.2%上回る好調な結果となりました
- 売上高は732億55百万円(前年同期比16.1%増)、純利益は25億85百万円(同120.2%増)と大幅な増収増益を達成しています
- 2026年3月期の会社予想では、経常利益は60億円(前期比4.6%増)、売上高は800億円(同9.2%増)と引き続き増収増益を見込んでいます
配当・株主還元
- 2025年3月期の年間配当は1株あたり100円(前期比35円増)と大幅増配
- 2026年3月期はさらに120円への増配を予想しており、連続増配姿勢が明確です
- 配当利回りは約3.5%と東証プライム上場企業の中でも魅力的な水準です
- 配当性向も37%程度と健全な範囲に収まっています
株価・バリュエーション
- 2025年5月末時点の株価は約3,500円。アナリストの目標株価平均は5,500円で、さらに57%程度の上昇余地があるとの評価です
- PER(予想)は約10倍、PBRは0.86倍と割安感があります
- アナリスト評価は「強気買い」で、今後の業績拡大と株価上昇が期待されています
株主目線での評価ポイント
- 業績回復・拡大基調が鮮明:コロナ禍で落ち込んだ業績から急回復し、今期・来期とも増収増益予想。利益成長が明確です
- 増配姿勢が株主還元意識の高さを示す:配当金は2期連続で大幅増配。株主還元強化が評価できます
- 割安なバリュエーション:PER、PBRともに市場平均より低く、株価の上昇余地が大きいと見られます
- アナリスト評価も強気:目標株価は現状より大幅に高く、今後の株価上昇が期待されます
まとめ
第一工業製薬の直近決算は、業績・配当ともに株主にとって非常に魅力的な内容です。業績の急回復と増配、割安な株価水準、強気のアナリスト評価という三拍子がそろい、株主還元姿勢も明確です。今後も安定した成長と高い配当が期待できるため、株主目線では「高く評価できる決算」と言えるでしょう
同社は、界面活性剤を中心とした伝統的な化学品から、機能材料、ライフサイエンス分野へと事業領域を拡大しています。多角化と新規事業への積極投資、環境・社会課題への対応、グローバル展開などを通じて、今後も安定した成長と競争力強化が見込まれます
私の目標株価は9000円です!!!

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