DOEが新しい投資基準として重要視される理由
今回の記事は最近投資関連記事でよく見る『DOE』についてです。『配当**%もしくはDOE 5%以上』と言うような企業IRをご覧になられたことがあると思います。
今回の記事では最近になりDOEと言う指標が株主から重要視されるようになってきた背景と、高DOEトップ10銘柄をご紹介していきたいと思います。株を始めた頃はハイパーグロースばかりに投資していた私ですが、最近は元本も大きくなりその分配当を意識しはじめていて このDOEは避けて通れない最重要指標となっています!
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今回の記事では高DOE銘柄について紹介していくよ。今回の銘柄抽出もmoomoo証券の情報をみて選別しました。無料口座登録するだけで売買しなくてもAI予想や独自の掲示板見れるよ。以下はエヌビディアの例です!


日本株投資で最近DOEが重視されるようになってきた理由
DOE(株主資本配当率)が日本株投資で注目される背景には、企業の株主還元姿勢の変化と市場改革の影響が大きく関係しています。
東証の改革と株主還元強化
- 2023年に東京証券取引所(東証)が上場企業に対し「資本コストや株価を意識した経営」を要請したことが、DOE重視の大きなきっかけです
- これを受けて、企業は従来の「配当性向」(純利益に対する配当の割合)だけでなく、「DOE」(株主資本に対する配当の割合)という新たな指標を採用し始めました
DOEが重視される主な理由
- 配当の安定性が高い
配当性向は純利益が減少すると配当も減りやすいですが、DOEは株主資本を基準にするため、業績が一時的に悪化しても配当が安定しやすいという特徴があります - 株主重視の姿勢を明確化
DOEを導入することで、企業は「安定した利益還元を約束する」というメッセージを株主に示すことができ、長期的な信頼関係の構築につながります - 資本効率の改善を促す
DOEは「配当性向 × ROE(自己資本利益率)」で表され、資本効率の高い経営を目指す企業にとっても重要な指標です。海外の機関投資家は以前からDOEを重視しており、日本でもその流れが強まっています
企業・投資家双方のメリット
- 企業側
- 業績のブレに左右されず、安定的な株主還元策を打ち出せる
- 資本効率を意識した経営への転換をアピールできる
- 投資家側
- 安定した配当収入が期待できるため、長期投資や資産形成に適している
- 株主還元方針が明確になり、投資判断がしやすくなる
具体的な企業動向
- 2025年以降、キリンホールディングスやニッコンホールディングスなど多くの企業がDOEを配当方針の基準に設定し始めています
- 「累進配当」や「DOE目標値の明示」など、減配リスクを抑えた株主還元策が広がっています
まとめ:
DOEが重視されるようになったのは、東証改革による株主重視経営への転換、配当の安定性向上、資本効率改善の促進といった要因が背景にあります。これにより、企業も投資家も長期的な信頼と安定したリターンを期待できる環境が整いつつあります
高DOEトップ10
現時点で日本株の高DOE(株主資本配当率)上位10銘柄の最新ランキングを網羅的に掲載してみました。(DOE率は直近の決算や企業開示資料等に基づく目安値を記載)。
銘柄名(コード) | DOE(目安) | 特長 |
---|---|---|
JT(2914) | 6~7% | 安定高配当。国内タバコ大手、累進配当を掲げる。 |
三菱UFJ FG(8306) | 5~6% | メガバンク最大手。安定した配当政策、海外展開も積極的。 |
三井住友FG(8316) | 5~6% | メガバンク。自己資本利益率も高い、安定配当志向。 |
みずほFG(8411) | 4~5% | メガバンク。配当性向・DOEともに高水準。 |
三菱商事(8058) | 4~5% | 総合商社最大手。資源・非資源バランス型、累進配当。 |
伊藤忠商事(8001) | 4~5% | 総合商社。非資源分野で強み、安定増配傾向。 |
三井物産(8031) | 4~5% | 総合商社。DOE目標を明示、株主還元強化。 |
東京海上HD(8766) | 4~5% | 保険最大手。累進配当方針、海外展開も積極的。 |
キリンHD(2503) | 4~5% | ビール大手。DOEを配当方針に採用、安定配当。 |
KDDI(9433) | 4~5% | 通信大手。増配傾向、累進配当政策を採用。 |
時価総額5000億円以下銘柄の高DOEトップ10
ちょっと上の抽出だと有名どころばかり過ぎて、新鮮味に欠けるので時価総額を5000億円以下の銘柄に絞って高DOE銘柄を選抜しました。お宝銘柄が潜んでいます!
銘柄名(コード) | DOE率(目安) | 特長・概要 |
---|---|---|
西川ゴム工業(5161) | 約8% | 2025年からDOE8%の配当方針導入、配当大幅増。自動車用ゴム部品大手4。 |
ジャフコ グループ(8595) | 約5.6% | ベンチャーキャピタル最大手。DOE基準で増配、配当利回りも高水準1。 |
チヨダ(8185) | 約4.4% | 靴小売最大手。自社株買いも積極的、DOEを意識した配当政策1。 |
日本ゼオン(4205) | 4%以上 | 化学大手。DOE4%以上を配当方針に明記、自己株買いも活発3。 |
大平洋金属(5541) | 4% | フェロニッケル大手。2025年よりDOE4%配当方針を導入6。 |
小松ウオール工業(7949) | 3.5~4% | パーティション大手。高配当・安定配当継続、業績も安定1。 |
ストライク(6196) | 3.5~4% | M&A仲介。9期連続増配予想、配当利回りも高い1。 |
ダイドーリミテッド(3205) | 3.5~4% | 繊維製品。財務改善進行中、安定配当志向2。 |
ニッコンHD(9072) | 3.5~4% | 物流大手。DOE目標を掲げて安定配当を実施3。 |
旭有機材(4216) | 3.5~4% | 樹脂バルブ・配管大手。DOEを意識した配当政策、財務健全3。 |
- DOE率は直近の会社発表や市場データを基にした目安です。業績や株主資本の変動により変わる場合があります。
- 西川ゴム工業はDOE8%と突出して高い配当方針を打ち出しており、株価も大きく反応しました
- ジャフコグループやチヨダ、日本ゼオンなどは、DOEを配当方針に明記し、安定配当・増配を重視しています
- 小松ウオール工業やストライクも配当利回りが高く、安定配当を継続しています
※最新のDOEランキングや詳細な財務データは各社のIR資料や証券会社のスクリーニングツール等でご確認ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。これから投資をする方にとってDOEは必ずチェックしていきたい指標ですね。今回取り上げた銘柄は配当優位で業績も安定、株価青天井で上げて行ってもらいたいものです!
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