はじめに:想像以上の“ド派手”サプライズ決算
五洋建設(1893)が本日発表した2026年3月期 第3四半期決算は、まさに市場予想を大きく上回る内容だった。
特に利益面の伸びが圧巻で、前年同期比で営業利益+200%、経常利益+206%、純利益+217%という異次元の数字を叩き出した。
さらに、通期業績予想の大幅上方修正に加えて、期末配当を17円 → 27円へ増配。
年間配当は 44円(前期24円 → +20円) と、株主還元姿勢も一段と強化された。
建設セクターの中でも五洋建設は「海洋土木の雄」として知られるが、今回の決算はその強みがフルに発揮された形だ。
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今回の決算発表のポイント(数字のインパクトが凄い)
2026年3月期 3Q(累計)
| 項目 | 実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,810億円 | +12.6% |
| 営業利益 | 443億円 | +200% |
| 経常利益 | 435億円 | +206% |
| 親会社純利益 | 290億円 | +217% |
→ 利益率の改善が顕著で、特に国内土木・国内建築が強烈に伸びている。
通期業績予想(上方修正後)
| 項目 | 新予想 | 前回比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,590億円 | +320億円 |
| 営業利益 | 505億円 | +110億円 |
| 経常利益 | 475億円 | +115億円 |
| 純利益 | 320億円 | +70億円 |
→ 過去最高売上・過去最高益を更新見込み。
特に重要なポイント(投資家が見るべき“3つの核心”)
国内土木・国内建築が絶好調
- 大型案件の進捗が順調
- 設計変更などによる採算改善
- 国内建築は利益が128%増と爆発的
→ 五洋建設の“本丸”がフル回転している。
海外はまだ赤字だが、来期黒字転換見込み
- シンガポール・香港で大型案件が順調
- ただし建築1件の採算見直し+設備子会社の追加損失で今期は赤字
- 会社は2027年3月期に黒字化と明言
→ 海外は“底打ち感”が強い。
株主還元が一気に強化
- 期末配当:17円 → 27円(+10円)
- 年間配当:44円(配当性向37.8%)
- 自社株買いも積極的(今年だけで約100億円)
→ 建設株の中でも株主還元姿勢はトップクラス。
今後の株価予想:本業好調+南鳥島レアアース思惑で“二段高”も
五洋建設は海洋土木のトップ企業で、南鳥島レアアース開発の本命としても注目されている。
今回の決算で
- 本業の利益が急回復
- 来期も大型案件が豊富
- 株主還元強化
という“ファンダの裏付け”が整った。
ここにレアアース関連のニュースが重なれば、
「業績相場 × 思惑相場」 の二段ロケットが形成される可能性がある。
特に海洋資源開発は国策テーマであり、五洋建設の技術力は代替が効かない。
株価は中期的に上値余地が大きいと見ている。
まとめ
- 営業利益+200%、純利益+217%の“異次元決算”
- 通期予想を大幅上方修正、過去最高益へ
- 期末配当を10円増配、年間44円に
- 国内事業が絶好調、海外は来期黒字化見込み
- 南鳥島レアアースの思惑も継続
- 株価は中期的に強気トレンド入りの可能性
今回の決算は、五洋建設の“本気モード”を示す内容だった。
建設株の中でも、今後の注目度はさらに高まるはず。
(以下は過去記事)はじめに
五洋建設(Penta-Ocean Construction)は、海上土木=「マリコン」分野で圧倒的首位の建設企業です。
岸壁、港湾、護岸、浚渫、埋立、洋上風力基礎工事といった、海の工事のプロフェッショナルとして120年以上の歴史を持ち、日本の港湾インフラを支えてきました。
ここ数年、五洋建設は市場の注目度が急激に上昇しています。
理由は単なる建設企業としての需要ではなく、
- 防衛費拡大(離島防衛・港湾整備)
- 国土強靭化(防波堤・護岸・災害インフラ)
- レアアース海底資源
- 洋上風力
- 海外大型インフラ案件(東南アジア・中東)
- 海洋インフラの更新需要
など “海×地政学×エネルギー×資源” の巨大テーマが五洋建設に集中しはじめたためです。
本記事では、
企業情報・決算評価・指標から将来性まで徹底深掘りし、
最後に“株価の行方”まで踏み込みます。
五洋建設の企業情報
五洋建設は1896年創業。海の工事に特化し続けてきた日本でも珍しい専門ゼネコンです。
主要事業
- 国内土木(海上土木が中心)
- 港湾工事
- 護岸工事
- 浚渫・埋立
- 海底トンネル
- 防災・減災インフラ
- 国内建築
- 商業施設
- 工場・倉庫
- 医療施設
- 海外土木・建築
- シンガポール・香港で圧倒的シェア
- 東南アジアの港湾・滑走路・大型埋立工事を多数受注
- 巨大国家プロジェクトの中核を担う

技術的強み
- 海洋建設専用の大型船舶を多数保有(起重機船・浚渫船など)
- 高難度の海底地盤処理技術
- シンガポール(港湾・埋立)でトップクラスの建設実績
- 洋上風力の海洋工事を専門的に行える国内数少ない企業
海のインフラ構築は技術・人員・船舶がそろって初めて可能なため、
参入障壁は極めて高く、五洋建設はまさに“海の王者”といえる企業です。
指数(PER/PBR/ROE/配当/時価総額)
最新データから概算値を整理します。
五洋建設のバリュエーション
- PER: 約 17.5倍
- PBR: 約 2.39倍
- ROE: 9〜10%前後(推定)
- 配当利回り: 約 2.2〜2.3%
- 時価総額: 約 4,500億円前後
建設業としてはやや高バリュエーションに見えますが、
海洋土木という分野特化+大型テーマの追い風により
「プレミアムを乗せた評価」を受け始めています。
直近決算発表の評価
五洋建設は過去数年、海外工事の損失が響き減益が続いていました。
しかし、2024〜2025年以降は業績の底打ち感が強まっています。
直近決算(2026.3月期中間決算)のポイント
- 売上高:3,790億円(過去最高レベル)
- 営業利益:258億円(前期比+71%)
- 国内土木は利益率が改善
- 海外事業の損失は一巡しつつある
今後の業績見通し
中期経営計画では、
- 営業利益 395億円 を目標(大幅増益)
- 海外工事の採算改善
- 洋上風力案件の収益寄与
- 国内インフラの更新需要増
業績の谷は抜けつつあり、今後の利益成長が期待されています。

なぜ五洋建設が今注目を集めているのか
ここが最重要ポイント。
五洋建設には、今“歴史級クラス”の巨大テーマが3つ重なっています。
洋上風力という国家級プロジェクト
洋上風力市場は、政策の後押しにより
2030年以降は数兆円規模の市場に拡大。
海洋土木の王者である五洋建設は、
基礎工事・海底施工を行える数少ない企業で、
本命中の本命といえます。

海外大型港湾・空港案件
シンガポール・香港において、五洋建設のシェアは破格。
アジアの成長に伴い、港湾の拡張需要は尽きません。

国内インフラ老朽化
日本の護岸・港湾・堤防の多くは50年以上前に建設されており、
改修・補強の需要が爆増しています。
五洋建設に吹く「防衛費拡大」「国土強靱化」「レアアース」の追い風
ここから追加項目。
今の五洋建設が“本当に熱い理由”はここにあります。
■防衛費拡大 ⇒ 港湾・滑走路・護岸の整備が増える
日本政府は防衛費をGDP比2%(約11兆円)へ拡大し、
離島防衛・港湾整備・災害対応インフラが国家ミッションになっています。
海上のインフラ整備=マリコン企業が直接恩恵。
特に想定される仕事は:
- 軍事拠点の港湾整備
- 護岸・堤防の補強
- 災害対応の緊急基盤
- 南西諸島の滑走路・港湾拡充
→ 五洋建設が最も得意とする領域がそのまま国家需要に一致

■国土強靭化 ⇒ 防波堤・護岸が全国的に大更新
日本は災害国家であり、国土強靱化のための投資は
今後数十年間止まりません。
国土交通省の資料によれば、
全国の港湾・護岸の「老朽化率」は40〜60%に達する地域が多数。
五洋建設の出番:
- 防波堤建設
- 老朽化した護岸の改修
- 洪水対応の河川土木
- 地盤沈下地域の埋立補強
- 台風・高潮対策の堤防整備
→ 「国家的な必須事業」で、景気に左右されない需要。
■レアアース開発 ⇒ 海底資源の時代へ
五洋建設が注目される最大の理由のひとつがこのテーマ。
日本の海底には“世界最大級のレアアース埋蔵量”がある ことが判明し、
政府は2028年までに商業化を目指す方針。
しかし、海底資源の採掘には
- 海洋での高難度施工
- 海中構造物建設
- 海底地盤技術
- 海洋専用船の運用
が必須で、五洋建設の技術がまさに必要とされています。
レアアース採掘は“資源×安全保障”の超大型テーマであり、
五洋建設はその中心となる可能性を秘めています。
今後の目標株価
ここまでの材料を総合して、
五洋建設の株価シナリオを算定します。
■ベースケース(現実的な線)
- 2026年営業利益:395億円達成
- 海外事業が黒字化
→ PER18倍で評価すると
株価 1,900〜2,000円(現行から20〜30%上昇)
■アグレッシブケース(強気)
- 洋上風力が本格寄与
- 国土強靱化+防衛需要で受注拡大
- レアアース関連でテーマ性上昇
→ PER20〜22倍で評価
株価 2,500〜2,800円以上も視野
■リスク
- 海外案件の再損失
- 資材高騰
- 天候リスク(台風・遅延)
しかし総合すると、
五洋建設の長期テーマ性は強烈 です。

まとめ
- 五洋建設は海洋土木の圧倒的リーディングカンパニー
- 洋上風力、港湾インフラ、海外大型事業など複数テーマが同時進行
- 直近決算は回復基調で中計は大幅増益
- さらに 防衛費拡大・国土強靱化・レアアース という国家級テーマの追い風
- 中期的にも大化けシナリオが十分にあり得る銘柄
海のインフラは“国家必須の仕事”であり、
五洋建設はその中核存在として、
今後10年で評価が一段上がる可能性を大いに秘めています。
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