はじめに
日本株の小型株は、情報の非対称性が大きく、一次情報を丁寧に読み込むほど“市場に放置された成長株”を見つけやすい領域です。
しかし、決算短信や説明資料を毎回すべて読み込むのは、個人投資家にとっては時間的にも体力的にも負担が大きいのが現実。
そこで今回は、「プロの証券アナリストの思考プロセスをAIに再現させる」というアプローチで、
小型株・割安成長株を抽出するためのプロンプトを作成し、実際に銘柄選定まで行わせてみました。
◆トピック◆
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使用したAIプロンプトの概要
今回のプロンプトは、投資家「弐億貯男」氏の投資哲学をベースに、以下のような“厳格な選定基準”をAIに課す内容になっています。
選定基準(要点)
- 一次情報のみ使用(決算短信・説明資料・有報)
- 予想PER15倍前後(高成長なら20倍まで許容)
- 売上・営業利益が3〜5年連続で増収増益
- 時価総額500億円以下の中小型株
- 無配NG、できれば増配傾向
- ストック型 or ニッチ高シェアの安定ビジネス
つまり、 「地味だけど強い」「放置されている割安成長株」 をAIに探させるプロンプトです。
このプロンプトのポイントは、 “ニュースやブログの二次情報を完全に排除し、決算短信の数字だけで判断させる” という点。 これにより、SNSで話題の銘柄やテーマ株ではなく、本当に業績が伸びている企業だけが残るように設計しています
実際に使用したプロンプト全文(そのまま使えます)
あなたは日本株の小型株・割安成長株分析に特化したプロの証券アナリストです。
投資家「弐億貯男」氏の投資哲学(低PER、持続的な増収増益、中長期保有、配当重視)を完璧に理解し、最新の一次情報(決算短信・説明資料)のみに基づいた銘柄提案を行ってください。# Mission:
現在の日本市場において、以下の【厳格な選定基準】を満たす銘柄を1〜2銘柄特定し、直近の決算数値からその妥当性を裏付けて報告してください。# 厳格な選定基準:
- 一次情報の徹底(決算短信・説明資料・有報のみ)
- 割安性:予想PER15倍前後(高成長なら20倍まで許容)
- 成長性:売上・営業利益が3〜5年連続で増収増益
- 規模感:時価総額500億円以下
- 株主還元:無配NG、できれば増配傾向
- 事業モデル:ストック型 or ニッチ高シェア
# 実行ステップ:
- STEP1:直近決算から候補を複数抽出
- STEP2:決算短信を精査し、進捗率・キャッシュフローを確認
- STEP3:弐億貯男氏の視点で最も期待値の高い銘柄を選定
# 出力形式:
- 銘柄名
- 選定理由
- 主要指標
- 一次情報に基づく詳細分析
- 弐億貯男氏への推奨コメント
- 潜在的リスク
# Constraint:
ニュースの要約ではなく、必ず「決算短信の数字」を引用すること。
AIが選定した候補銘柄:Solvvy(ソルビー)[7320]
今回のプロンプトで抽出された銘柄の中で、最も条件に合致したのが Solvvy(旧 日本リビング保証) でした。
| 銘柄 | コード | 株価目安 | 時価総額 | 予想PER | 実績ROE(参考) | 配当利回り目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Solvvy(旧 日本リビング保証) | 7320 | 約1,400円台 | 約160〜170億円 | 約9〜10倍(会社予想ベース) | 10%前後(EPSとPBRからの参考水準) | 約1.4%(24/6期配当ベース) |
一言で言うと
ストック色の強い住宅保証+ニッチな延長保証で、過去最高益更新・増配・PER一桁台が同時に揃った「割安な放置成長株」
主要指標(目安)
- 株価:1,300〜1,400円台
- 時価総額:160〜170億円
- 予想PER:9〜10倍
- 配当利回り:1.1〜1.5%
- 事業:住宅設備・再エネ機器の延長保証(ストック型)
一次情報から読み取れる「増収増益の実態」
■ 2024年6月期(通期)
決算説明資料より、
- 売上高:過去最高
- 営業利益:過去最高
- HWT(住宅設備)・EXT(再エネ)両事業が過去最高
■ 2024年6月期 第2四半期
- 売上・利益ともに過去最高
- 通期予想を上方修正(売上+1.1億円、営業利益+1.6億円)
成長が続く理由(決算資料から読み解く)
1. 住宅設備・再エネ機器の「延長保証」というストック&ニッチ領域
- 住宅設備(給湯器・キッチン設備など)や再エネ関連機器の延長保証を提供し、保証期間中の保証料を前受けし、期間に応じて収益を計上するモデルで、ストック色が非常に強い。
- 一度契約した保証は数年〜10年程度の契約期間があり、その間は解約率も比較的低いと説明されており、将来収益の見通しが立ちやすい。
2. HWT事業・EXT事業双方での高成長
- 決算説明資料では、HWT事業(住宅関連)に加え、再エネ関連機器向けのEXT事業でも新規保証契約件数が増加しており、両事業での増収が売上高の過去最高更新に寄与したと記載。
- 特にEXT事業では、再エネ機器の普及・交換需要を背景に新規保証契約が拡大し、高利益率領域として利益成長に貢献していると説明されています。
3. SaaS・DXによる収益性改善
- 決算説明資料では「SaaSなどの付加価値提供」「デジタルシフトによる業務効率化」が明記されており、 売上成長に加えて営業利益率の上昇(高マージンサービス比率の拡大+業務効率化)が継続していることが示されています。
- 実際、第2四半期時点で通期営業利益予想を上方修正した要因として「高利益率サービスの伸長」と「デジタルシフトに伴う業務効率化」が挙げられています。
4. 中期経営計画:3年で売上・利益の倍増目標
- 2024年6月期決算説明資料で、中期経営計画として「3年で売上高・利益とも倍増」を掲げており、 その前提として「既存住宅設備保証の深掘り」「再エネ関連の拡大」「SaaS/付加価値サービスによる単価向上」を明示。
- 2024年6月期時点で既に売上・利益とも過去最高を更新しており、この計画に対して「概ね順調なスタート」と総括されています
まとめ:AIプロンプト × 一次情報分析は“小型株発掘”と相性が良い
今回の取り組みで感じたのは、
「AIは、条件が明確であればあるほど、プロの分析プロセスを再現できる」
ということ。
特に小型株は、
- 情報が少ない
- アナリストカバレッジが薄い
- 市場の評価が遅れやすい
という特徴があるため、
一次情報ベースで“地味に伸びている企業”を探すAIプロンプトは非常に有効です。
Solvvy(7320)はその典型例で、
- ストック型
- 過去最高益更新
- PER一桁台
- 小型で放置されやすい
という、まさに“割安成長株の教科書”のような銘柄でした。
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