はじめに|IPOセカンダリー投資の醍醐味とは?
IPO直後の株は、初値高騰→調整→再浮上という“セカンダリー投資”の王道パターンが存在します。特に再上場銘柄は、企業体質が改善された上での再挑戦であることが多く、中長期での株価上昇が期待されるケースが多いです。
2025年9月29日に東証プライムへ再上場したソニーフィナンシャルグループ(以下、ソニーFG)は、まさにその典型。保険・銀行・証券を傘下に持つ金融持株会社として、ソニーグループの中核金融事業を担う存在です。
◆トピック◆
IPOセカンダリー投資法については👇の記事をご参照ください!
テンバガー投資家Xさんに習うIPOセカンダリー投資法と直近候補10銘柄
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はじめに
バイオ株は「夢」と「現実」が交錯する世界です。
そして株価が本当に大きく動くのは、研究段階の期待ではなく、
実用化・事業化が一気に現実味を帯びた瞬間です。
2024年12月12日、オンコリスバイオファーマは
腫瘍溶解ウイルス OBP-301(テロメライシン) に関する重要なIRを連続で発表しました。
その内容は、
**「研究の進展」ではなく「実用化フェーズへの大きな前進」**を示すものであり、
市場は即座に反応、株価はストップ高となりました。
本記事では、
- なぜ今回のIRが「別格」なのか
- OBP-301の価値はどこにあるのか
- オンコリスがテンバガー候補といわれる理由
を、個人投資家目線で徹底的に掘り下げていきます。
なぜいまオンコリスバイオファーマが注目されるのか
12月12日に発表されたBIG IRは以下の2つです!
腫瘍溶解ウイルス OBP-301 の オーファンドラッグ指定に関するお知らせ
腫瘍溶解ウイルス OBP-301 の 取扱い条件の緩和に関するお知らせ
― OBP-301(腫瘍溶解ウイルス)の本当のインパクト
今回の株価急騰の核心は、OBP-301の「位置づけ」が変わった点にあります。
■ OBP-301とは何か
OBP-301(テロメライシン)は、
がん細胞に特異的に感染・増殖し、細胞を破壊する腫瘍溶解ウイルスです。
最大の特徴は、
- 正常細胞にはほとんど影響を与えない
- がん細胞内でのみ増殖
- がん細胞を破壊しながら免疫反応を活性化
という、次世代がん治療の中核となりうるメカニズムを持っている点です。
■ 今回のIRが「ただ事ではない」理由
12/12のIRで市場が評価したのは、
単なる治験進捗ではありません。
ポイントは以下です。
- 治療コンセプトがより明確に整理された
- 適応拡大の現実味が増した
- 商業化を見据えた次のフェーズが視野に入った
- OBP-301がオーファンドラッグ指定
- 「根治切除および化学放射線治療の適応とならない食道がん」を対象に、OBP-301が希少疾病用再生医療等製品に指定。これにより、最大10年間の独占販売権、優先審査、助成金、税制優遇などの恩恵を受けることが可能になります。
- カルタヘナ法の使用規程緩和
- 遺伝子改変ウイルスであるOBP-301は、環境配慮の観点から厳しい規制が課されていましたが、今回の承認により、医療機関での処置・保管・運搬・廃棄の負担が軽減。外来通院での治療も可能となり、実用化に向けた大きな前進です。
- 承認申請に向けたラストスパート
- 2025年内の承認申請に向けて、臨床・非臨床・品質・GCTP・信頼性の5分野で「先駆け総合評価相談」が進行中。すでに「臨床」分野では放射線単独療法との比較もクリアし、確認書取得の見込みが高まっています。
つまり、
👉 「研究段階のバイオ」から「収益化が見えるバイオ」へ
フェーズが一段階進んだと判断されたのです。
この瞬間こそが、
バイオ株が数倍〜数十倍に化ける起点になります。
オンコリスバイオファーマの企業情報
オンコリスバイオファーマは、
腫瘍溶解ウイルスに特化した日本有数の創薬ベンチャーです。

■ 企業の特徴
- がん治療に特化
- 独自のウイルス創薬技術を保有
- 大学・研究機関との連携が強い
- 「一点突破型」の集中戦略
多角化せず、
OBP-301という“本命”に全リソースを注ぐ姿勢は、
成功時の爆発力を極限まで高める構造と言えます。
主力パイプライン
OBP-301(テロメライシン)事実上のエース
- 対象疾患:食道がん(放射線併用療法)
- 開発状況:先駆け審査指定、オーファン指定、承認申請準備中
- 特徴:がん細胞特異的に増殖するアデノウイルス。局所的な完全奏効(L-CR)が期待される。
- 腫瘍溶解ウイルス
- 単独治療だけでなく、
免疫チェックポイント阻害剤との併用でも高いポテンシャル - 固形がんという巨大市場がターゲット
- ここが重要な点ですが、
- 固形がんは治療が難しく、アンメットメディカルニーズが極めて高い分野です。
- 成功すれば、
- 👉 グローバルでの大型提携・買収対象になる可能性が非常に高い

OBP-601(センサブジン)
- 対象疾患:PSP、C9-ALS、アルツハイマー病など
- 開発状況:米国トランスポゾン社に導出済。複数のピボタル試験が2025年内に開始予定。
OBP-702(後継品候補)
- 対象疾患:すい臓がん
- 開発状況:岡山大学で医師主導治験(Phase1)開始予定
競合先との比較
― 「オンコリスだけが持つポジション」
腫瘍溶解ウイルス分野は競争が激しいようで、
実は生き残っている企業は多くありません。
- 開発難易度が高い
- 資金が続かない
- 効果が出ない
この中でオンコリスは、
研究を継続し、データを積み上げてきた数少ない存在です。
特に、
- がん細胞選択性
- 安全性
- 免疫活性化との相乗効果
これらの点で、
国際的にも十分に戦える位置に来ています。
直近決算と財務面の見方
正直に言います。
👉 現時点では赤字です。
しかし、
これはバイオベンチャーとしては「正常運転」です。
見るべきポイントは、
- 研究開発費が戦略的に投下されているか
- 無駄な事業をやっていないか
- パイプラインが明確か
オンコリスは、
「何に金を使っているのかが非常に分かりやすい」。
この点が、
中途半端なバイオ企業と決定的に違います。
今後の株価予想
― テンバガーは本当にあり得るのか?
結論から言います。
👉 可能性は十分にあります。
理由は3つです。
① 時価総額がまだ小さい
成功時の期待値に対して、
現時点の評価はまだ低い水準です。
② 材料が「点」ではなく「線」
今回のIRはゴールではなく、
これから続くストーリーの始まりです。
③ バイオ特有の「一撃の破壊力」
提携・買収・承認・適応拡大
どれか一つでも実現すれば、
株価は段階的ではなくジャンプします。
まとめ
オンコリスバイオファーマは、
**典型的な「初動型バイオ銘柄」**に入りました。
- OBP-301という明確な主役
- 実用化フェーズが見えてきたIR
- 市場が一気に本気になり始めた株価反応
もちろんリスクはあります。
しかしそれ以上に、
👉 「夢が現実に変わる瞬間に立ち会える可能性」
を秘めた銘柄です。
バイオ株で一番おいしいのは、
「みんなが気づく前」ではなく、
「気づき始めた直後」。
オンコリスは、
まさにそのタイミングに差し掛かっています。
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