積水化学が国策ペロブスカイト太陽電池の本命と言われる訳
2025年のみならず今後数十年のエネルギートランスフォームにおける最大テーマは「ペロブスカイト太陽電池」です。その決定打となったのが2024年11月に日本政府から飛び出したこのニュース。
このニュースを見た時最初「桁が間違ってるのでは」と思いました。だって原子力発電所一基当たりの電力って1GW(100万kW、一般家庭100万世帯分)と言われていてその20基分をしかも太陽光発電で賄うなんて。。。太陽光発電は中国勢とカナディアンソーラーで市場押さえられまくってシャープやパナソニックなどの日本メーカは次々に撤退しとるやん、とも。
ところがこの太陽電池は違うんですね、だから国策なんです。そしてその特殊な太陽電池の技術を生かして量産化のIRニュースを発表して株価を大きく伸ばしているのが積水化学工業(4042)なんです。これは今後息の長いテーマとして取り上げないわけにはいきませんね。それでは一緒にこのテーマ・銘柄について勉強していきましょう。
今回の記事では次世代エネルギーとして日本政府から国策指定を受けたペロブスカイト太陽電池とその本命銘柄の積水化学について紹介していくよ。米国株もやっている方は独特のAI株価予想と銘柄ニュースが豊富なmoomoo証券を登録してみてね。登録するだけで売買しなくてもAI予想や沢山の情報見れるよ。
ペロブスカイト太陽電池の特長
ペロブスカイト太陽電池の強み・メリット
ペロブスカイト太陽電池については次の過去記事で一度取り上げていましたが、改めましてざっと復習です。
そもそもはロシアウラル山脈で見つかった酸化鉱物の一つで次の特長があります。
・密度が高く丈夫である
・少ない光でも大きな電気エネルギーに変えることができる
・従来のシリコン系の太陽電池に比べて軽量で柔軟性が高く厚さは100分の1、重さは25分の1です。また低音プロセスで製造されるため生産過程の消費電力も小さく安価且つ環境に優しい製品です。
サタデーステーションでも特集が組まれていて、リポーターさんが大阪万博の駐車場の通路の屋根に大量に設置しているペロンペロンのペロブスカイト太陽電池を軽々と持ってましたね👇
ペロブスカイトの使用例
このような特性をもったペロブスカイト太陽電池なので使用例は無限大。窓に貼ったり、つるしたり、ビニルハウスの屋根にしたり、しかも少ない光でも発電できるのでなんと室内でも使えちゃいます!すごいですね。
ペロブスカイト太陽電池の弱点・デメリット
一方でペロブスカイトには克服すべき次のような弱点があります。ここが今回の積水化学さんがこれから技術開発の見せどころなんですね!!
- 寿命が短い
- 変換効率がシリコン太陽電池に比べて低い
- 主原料の安全性に問題がある
- 面積を大きくするのが難しい
- 外部環境に敏感で、湿気や酸素、紫外線などの影響を受けやすい
- この主要材料と言うのがヨウ素で実は日本国内で豊富に生産されており、世界第2位の生産国です。そのため、輸入に頼る必要がなく、安定した価格で原材料を調達することができます!!スゴイ!
積水化学の会社概要と特長
それでは今回取り上げる積水化学の会社概要と主要な財務指数を簡単に取りまとめます!
業種は化学で、①積水ハイムの住宅、②環境・ライフライン、③高機能樹脂が3本柱。ユニット型住宅で先駆。医療も手掛けています。ペロブスカイトも次世代事業として位置づけられていますね。
配当も増配傾向で累進配当は宣言していないも今後ともに安定的な配当が見込め且つ、ペロブスカイトなどの新事業も含めて事業身長が期待できますね!
チャートもこのペロブスカイト太陽電池のIRで火が付きましたがまだまだ上を目指していくと思います!
積水化学がペロブスカイト太陽電池の本命と言われる訳
さてこんな地球をも救いそうな将来性を秘めたペロブスカイト太陽電池ですが、なぜ積水化学が本命化と言うと次のニュースが出たからです。
「積水化学工業は薄くて曲げられる次世代の太陽電池「ペロブスカイト型」の量産に約3100億円を投じ、堺市に新工場を建設する。2030年までに稼働し、生産能力は電池の発電容量で年100万キロワット分程度とみられる。原子力発電所1基分の発電容量に相当する。政府は投資の5割にあたる約1600億円を補助する。」
しかも販売開始はすぐ目の前の2025年度!!そして2030年の量産も遠くない。僕は2025年4月に資金が入ったらすぐNISAで買って長期保有しようと思っています。
政府系銀行に出資されていてまさに国策銘柄になりました。またこの堺工場の立地と言うのもシリコン型で中国勢に敗れたシャープの跡地を利用するという事でまさにシリコンの仇をペロブスカイトで討つという感じですね。今度こそ日本発のこの技術を中国に盗まれないように厳重に知財管理をしてもらいたいと思います!
ペロブスカイト太陽電池の他の関連銘柄(日本株・米国株)
ペロブスカイト太陽電池の関連銘柄は先の過去記事に上げた伊勢化学工業、K&Oエナジー、HPCシステム、西部技研のほかに次のような銘柄群があります
カネカ、日精化、フジプレアム、ホシデン、堀場製作所、ニチコン、アイシン、 サカタインクスなど
でも中でも積水化学が先頭を走っているのは間違いないです。本社ビルにも既に軽量な性質を生かして窓にペロブスカイト太陽電池を既に設置して実証し始めています!!
まとめ
いかがだったでしょうか。
・ペロブスカイト太陽電池は日本発の技術で、軽量・室内でも発電できる位高性能・曲がるという特徴を活かして今後のエネルギートランスフォームの中心となる技術
・その中心で先頭を走っているのが積水化学。堺の量産工場に国も出資してくれてまさに国策銘柄
・原材料のヨウ素が日本で採れるのも大きい。
・今後の日本のエネルギー需給にも大きく関わっていくこの積水化学から目が離せません
最後に日本株もmoomoo証券でお得な情報が見れます。今回の積水化学も「やや強気」!!
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