はじめに
中東情勢の緊迫化を受け、原油価格は 1バレル150ドル も視野に入ってきました。
ガソリン価格も 230円/L を覚悟しなくてはならない という状況になりつつあり、生活コスト・企業コストの両面で影響が避けられない局面です。
こうした原油高ショックの中でも、
影響を受けにくいディフェンシブ銘柄 と、
逆に 原油高で利益が伸びるセクター が存在します。
この記事では、その両方を投資家目線で整理していきます。

今回の記事では原油高の時に強いセクター・銘柄について紹介していくよ。あと、株情報を収集したい方はmoomoo証券【WEB】登録してみてね。登録するだけで売買しなくてもAI予想見れるよ。株取引には情報の鮮度が命!
原油高でも崩れにくいディフェンシブ銘柄
原油高は多くの企業にとってコスト増要因になりますが、
「必ず買うもの」「健康には替えられないもの」を扱う企業は、比較的安定した業績を維持しやすいです。
医薬品(メガファーマ)
医薬品は景気や原油価格の影響を受けにくい“生活必需セクター”です。
- 第一三共(4568)
ADC分野で世界的に注目されており、原油高でも需要は変わりません。 - 中外製薬(4519)
ロシュとの連携が強く、抗体医薬を中心に安定した収益基盤があります。 - 武田薬品工業(4502)
グローバル展開が進んでおり、高配当でディフェンシブ性が高いです。 - 塩野義製薬(4507)
感染症領域に強く、ロイヤルティ収入が安定しています。
ポイント
- 医薬品は“買わざるを得ない”ため需要が落ちにくいです。
- 原油高でも利益構造が崩れにくく、市場が荒れる局面では資金が流入しやすいです。
小売り(食品・ドラッグストア)
生活必需品を扱う小売りは、原油高でも売上が大きく落ちにくい特徴があります。
- イオン(8267)
食品比率が高く、景気敏感度が低いです。 - セブン&アイHD(3382)
コンビニは生活インフラとしての役割が強く、需要が安定しています。 - ウエルシアHD(3141)
医薬品と日用品の両方を扱い、ディフェンシブ性が高いです。 - コスモス薬品(3349)
九州発のディスカウントドラッグで、価格競争力が強いです。
ポイント
- 食品・日用品は“必ず買うもの”であるため需要が安定します。
- 原油高で物流コストは上がりますが、売上の底堅さが魅力です。
原油高で恩恵を受けるセクター
ここからは、原油高がむしろ追い風になるセクターを整理していきます。
① 石油開発(資源権益を持つ企業)
原油高メリットの中心となるセクターです。
原油価格が上昇すると、売価がそのまま利益に直結しやすい構造になっています。
- INPEX(1605)
日本最大の資源開発企業で、原油高=利益増の典型です。 - 石油資源開発(1662)
国内油田も持ち、原油高の恩恵を受けやすいです。 - 三井物産(8031)
資源権益が多く、原油価格との連動性が高いです。
ポイント
- 原油価格上昇 → 1バレルあたりの利益が拡大します。
- コストは一定のため、価格上昇分が利益に乗りやすいです。
- 中東リスクが高まるほど資源株に資金が入りやすくなります。
② 石油精製・販売(元売り)
原油高は仕入れコスト増につながりますが、
在庫効果(棚卸資産評価益) が発生するため短期的にはプラスに働きます。
- ENEOS(5020)
- 出光興産(5019)
- コスモエネルギーHD(5021)
ポイント
- 在庫として抱える原油の評価額が上昇します。
- ガソリン・灯油などの販売価格も上がりやすいです。
- 配当利回りが高く、ディフェンシブ性もあります。
③ 海運(タンカー・物流)
原油高=需要増 → タンカー運賃上昇 につながりやすいです。
- 商船三井(9104)
- 日本郵船(9101)
- 川崎汽船(9107)
ポイント
- 原油輸送量の増加でタンカー需要が高まります。
- 運賃指数(WS)が上昇しやすいです。
- ボラティリティが高いため短期テーマとして扱うのが基本です。
④ プラント・エンジニアリング
産油国の収入増は、設備投資(プラント建設)増加 につながります。
- 日揮HD(1963)
- 千代田化工建設(6366)
ポイント
- 産油国の財政が潤うとプラント投資が増えます。
- 中東情勢が不安定なほど受注期待が高まります。
⑤ 原油ETF(原油価格に連動)
原油そのものに投資したい場合に有効です。
- WTI原油ETF(1671)
- WT原油(1690)
- 野村原油(1699)
ポイント
- 原油価格にダイレクトに連動します。
- 短期トレード向きです。
⑥ 総合商社(資源比率が高い)
資源権益を多数持つ商社は、原油高で利益が押し上げられます。
- 三井物産(8031)
- 三菱商事(8058)
- 住友商事(8053)
ポイント
- 資源価格上昇 → 資源部門の利益が増加します。
- 配当・自社株買いが強く、長期投資家にも人気です。
まとめ
原油高局面で強いのは、
資源開発 → 石油元売り → 商社 → 海運 → プラント の順で恩恵が大きいです。
一方で、
医薬品・小売り は原油高でも崩れにくい“守りのセクター”として機能します。
中東情勢が不安定な今は、
攻め(資源関連)と守り(医薬品・小売り)を組み合わせたポートフォリオ が有効になりやすい局面だと考えています。






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