はじめに:セルソース株価の暴落が示すもの
セルソース(4880)は、かつて再生医療の成長株として注目され、株価は7,000円台まで上昇した時期もありました。しかし現在は400円台まで下落し、ピーク比で約95%の暴落という異例の事態になっています。
この下落は単なる一企業の問題にとどまらず、「高PER銘柄が期待先行で買われるリスク」を象徴する出来事でもあります。
本記事では、セルソースの企業概要、暴落の背景、そして同様に注意すべき高PER銘柄について整理しながら、投資家が学ぶべきポイントを解説します。

今回の記事では高PER過ぎて株価がはじけたセルソースについて戦訓集として紹介していくよ。あと、株情報を収集したい方はmoomoo証券登録してみてね。登録するだけで売買しなくてもAI予想見れるよ。株取引には情報の鮮度が命!
セルソースの企業情報
セルソースは、再生医療関連の受託加工サービスを中心に事業を展開する企業です。
主な事業領域
- PFC-FD(血小板由来因子製剤)の加工受託
- 脂肪由来幹細胞の加工
- 再生医療関連のコンサルティング
- 医療機関向けの技術支援
特徴
- 再生医療という成長期待の高い分野
- 医療機関とのネットワークを活かしたビジネスモデル
- 高い利益率が期待され、上場後はグロース株として人気化
しかし、期待が先行しすぎた結果、株価は実態以上に買われ、後述するように業績が追いつかず暴落につながりました。
私は過去にセルソースを1000株以上保有しており大きな(400万円位)の損切で留めたことがあるのですが、その時の記事が下の関連記事です!
◆関連記事◆ セルソースはテンバガーなのか逆テンバガーなのかやばい損切り銘柄となりました
セルソース株が暴落した理由
セルソースの株価が95%も下落した背景には、複数の要因が重なっています。
業績の鈍化と度重なる下方修正
- 売上・利益が市場予想に届かない状況が続いた
- 経常利益が前年比で大幅減
- 下方修正を繰り返し、投資家の信頼が低下
→ 成長株としての前提が崩れ、バリュエーションが急落。
主力製品(PFC-FD)の伸び悩み
- 市場拡大が想定より遅い
- 医療機関の導入ペースが鈍化
- 競合技術の増加
→ 成長ドライバーが弱まり、売上の柱が不安定に。
再生医療ビジネスの構造的ハードル
- 保険適用外で高額
- 医師の技術差が大きい
- エビデンスの蓄積に時間がかかる
→ 市場が思ったほど広がらない現実が露呈。
PER100倍超の過大評価
ピーク時はPER100倍を超え、完全に期待先行の株価形成。
そこから業績が鈍化したため、正常化=暴落が起きた。
信用買いの積み上がり → 投げ売り連鎖
信用買い残が多い銘柄は、下落時に強制ロスカットが発生しやすい。
セルソースも例外ではなく、投げ売りが下落を加速した。
グロース株全体の逆風
金利上昇局面では、利益の先送り型ビジネスは評価されにくい。
セルソースもその波をモロに受けた。
PERが高すぎると思われる(私見)注意銘柄(6つ)
※特定銘柄を批判する意図ではなく、「期待先行で買われている可能性がある」という観点での一般的な注意喚起です。
メドレー(4480)
- 医療DXの期待で高PER
- ただし利益成長が追いつかず、ボラティリティが高い
プレイド(4165)
- CXプラットフォームで話題化
- 赤字継続でPER算出不能の時期も多い
フリー(4478)
- 中小企業向けクラウド会計
- 売上は伸びるが利益が出ず、PERが極端に高い
Sansan(4443)
- 名刺管理からクラウド契約へ事業拡大
- 成長期待は大きいが利益が細くPERが高止まり
ペルセウスプロテオミクス(4882)
- バイオ系テーマ株
- 業績よりも研究期待が株価を左右
- 成長が見えないと急落しやすい典型例
ユーザベース(3966)
- NewsPicksなどメディア事業の成長期待
- 収益性が不安定で評価が揺れやすい
共通点:
- 成長期待で買われる
- 利益が追いつかない
- 金利上昇局面で売られやすい
- 期待が剥がれると暴落しやすい
セルソースと同じく、「PERが高い=危険」ではないが、期待が外れた瞬間に急落するリスクが高いという点は押さえておきたいところ。
セルソースの今後:回復できるのか?
結論としては、短期的な急回復は難しいが、中長期では事業次第で再評価の可能性はあるという状況です。
回復が難しい理由
- 主力製品の成長鈍化
- 市場の期待が完全に剥がれた
- 投資家の信頼回復には時間がかかる
- 再生医療市場の拡大ペースが遅い
回復の可能性があるポイント
- 再生医療市場は長期的には成長余地が大きい
- 新製品・新サービスの展開次第では再評価もあり得る
- 医療機関とのネットワークは強み
ただし、株価が10分の1になった企業が元の水準に戻るケースは極めて稀です。
投資対象としては、業績の明確な改善が見えるまでは慎重に判断すべきフェーズと言えます。
まとめ
- セルソースはピーク比95%の暴落という異例の下落を経験
- 背景には業績鈍化、下方修正、主力製品の伸び悩み、過大評価など複数要因
- 高PER銘柄は「期待先行で買われる → 期待が外れると暴落」という典型的なリスクを持つ
- セルソースの再浮上には時間がかかる可能性が高い
- 投資家は「PERが高い=成長株」ではなく、「PERが高い=期待が織り込まれている」という視点を持つことが重要
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