はじめに
近年の米国株式市場を牽引してきたのは、テクノロジーを中心とする巨大企業群です。GAFAM(Google・Apple・Facebook/Meta・Amazon・Microsoft)をはじめ、テスラやエヌビディアといった新世代のリーダー企業が市場全体を押し上げています。
これらをまとめて投資できるETFとして注目されているのが FANG+ ETF です。しかし「組み入れ銘柄がよく分からない」「すでに高値圏で投資しにくい」といった不安の声も投資家からは多く聞かれます。
そこで本記事では、FANG+ ETFの仕組みや構成銘柄、オルカンやS&P500との違いを分かりやすく解説し、その魅力を掘り下げていきます。
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米国ETF投資の魅力
米国ETFが投資家に人気な理由は以下の通りです。
- 世界経済の成長エンジンである米国に分散投資できる
- 透明性の高い運用(組み入れ銘柄が公開されている)
- 手数料が低く長期投資に向いている
- 流動性が高いため売買コストが低い
特に米国市場はイノベーションを生み出す企業が多く、世界の投資資金が集まるため、ETFを通じた投資は中長期的に安定した成長を期待できます。
FANG+とはいったい何か
FANG+とは、テクノロジーとインターネット分野で世界をリードする 10銘柄に等金額で投資する指数 をベースにしたETFです。
「FANG」はFacebook(現Meta)、Amazon、Netflix、Google(現Alphabet)の頭文字から生まれた言葉ですが、現在のFANG+にはさらに有力企業が加わっています。
最大の特徴は「10銘柄均等比率」である点です。S&P500のように時価総額加重ではなく、成長株に等しく投資するため、GAFAM以外の次世代リーダー企業の成長も取り込めます。
オルカン・S&P500との比較
指標 | FANG+ ETF | S&P500 ETF | オルカン(全世界株) |
---|---|---|---|
投資対象 | 米国のハイテク大手10社 | 米国上場500社 | 世界約3000銘柄 |
比率 | 10銘柄均等 | 時価総額加重 | 時価総額加重 |
過去5年リターン | +約200%前後 | +約80% | +約70% |
ボラティリティ | 高め | 中程度 | 低め |
分配金利回り | 約0.5%前後 | 約1.3% | 約1.5% |
成長性 | 非常に高い | 高い | 世界全体並み |
リスク | 集中度が高い | 米国依存 | 新興国含む分散 |
👉 比較して分かるのは、FANG+は「超成長特化型ETF」であり、リターンも大きいがリスクも高めという点です。

組み入れ銘柄一覧(2025年時点)
FANG+の組み入れ銘柄は以下の10社です(等金額比率)。
- Apple(AAPL)
- Microsoft(MSFT)
- Amazon(AMZN)
- Alphabet(GOOGL)
- Meta Platforms(META)
- Tesla(TSLA)
- Nvidia(NVDA)
- Netflix(NFLX)
- Snowflake(SNOW)
- Advanced Micro Devices(AMD)
この10社はいずれもテクノロジー分野の世界的リーダーであり、クラウド・AI・EV・半導体・プラットフォームビジネスと、今後の成長産業を幅広くカバーしています。
分配金(過去推移と現在)と利回り
FANG+ ETFはグロース(成長)株中心のため、分配金は少なく 利回りは約0.5%前後 と低めです。
過去数年の分配金実績は安定していますが、S&P500やオルカンと比べても配当利回りは控えめであり、インカムゲインよりキャピタルゲインを狙う投資家向けです。
今後の目標金額
FANG+はテクノロジー株の集中投資であるため、市場環境によって値動きが大きく変わります。
- 強気シナリオ:AIやクラウド市場の拡大が続き、5年以内に現在の2倍水準を目指す
- 弱気シナリオ:金融引き締めや規制強化で調整が入り、一時的に下落
ただし長期的には、テクノロジー分野が経済の主役であることは不変であり、10年スパンで見れば資産形成の中核になり得るETF と言えるでしょう。
まとめ
FANG+ ETFは、米国のテクノロジー企業10社に等金額で投資できる成長特化型ETFです。
オルカンやS&P500と比べるとリスクは高めですが、その分リターンも大きく、AI・クラウド・EVといった次世代産業の成長をダイレクトに取り込めます。
「世界のテクノロジー成長を一括で買いたい」という投資家にとって、FANG+ ETFは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
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