【前書き】最初に申しあげておきます、今回の考察も独自の物でありますので銘柄売買につきましては個々人の自己責任でお願いいたします!
こんにちはトムです! 只今日本市場は2023.3月期末の決算発表シーズンです。そこで今回は私も数多く経験した決算発表で爆上げ☝、爆下げ☟する銘柄の特長について書いてみたいと思います。
例えば直近で2024.5.8に発表された三菱重工(7011)の決算発表についてですが、同日13:30ザラ場中に発表された2023.3本決算は過去最高の非常に素晴らしい超絶好決算でした。
ところが、株価はその後激下げ・売り浴びせの状況。twitter/Xのポストでは「皆さんありがとうございました。三菱重工で退場します」と言う投稿も目につきました(‘Д’)
決算発表前には1420円ぐらいだった株価はみるみる下げて、1240円台まで下げました。なんでっ!?
個人投資家の皆さんならこのような銘柄体験はあると思います。それでは次の項目で、好決算なのに売られる銘柄の特長と、決算跨ぎの功罪、望む心構えについてまとめてみたいと思います。
投資に役立つ決算書の読み方
同じく役立つ四季報の読み方
好決算なのに売られる銘柄の特長
来期見通しがマイナス・期待以下 ★これがほとんどの理由★
例えば三菱重工と同じように過去最高且つ、日本企業初の5兆円の純利益(凄)を出したトヨタ自動車の事例です。
このように決算数値は前年度比からも大きく上昇しており、超絶決算でした。
ただし決算後はなんと、、、大きく下げました。
なんで(・・?
実は同じ決算短信の中に以下の通り翌年度の業績予想があったのです。これを見ると30%の減益予想。
もちろんこれには為替を140円で保守的に見たり、業績も確実な案件のみ織り込んだりして実際にはこれよりも改善して着地する可能性もあります。ただ投資家は「過去の業績を評価して株を買う」のではなく、「未来にどれだけ改善・成長するかを期待して株を買う」のです。ここが一番重要!! 必ず好決算に浮かれず、来期の業績見通しをチェックしてくださいね。
好業績が既に折込まれていた
次に考えられるのがいくら好業績を出しても、それより前に上方修正をしていたり、していなくても大型受注や、新規提携などで業績が上がることを先取りして既に株価が上がってしまっていた場合です。
この場合も決算で好材料出し尽くしとして売られることがあります。
マイナス要素のIRが同時に出た
好決算と同時に「優待停止」や、「訴訟のお知らせ」などネガティブIRを併せて出してくる決算も印象よくありませんね。
信用買いの大量売り浴びせ
投資家の中には過去に信用買いで大量に仕込んで、いつか必ず売らなくてはいけない人が大勢います。そんな人が少しでも高値で売りたいと 好決算を予想して大量に売りを浴びせてくるのがこのケースです。信用倍率を見て「信用買い」÷「信用売り」が50倍を超えるような銘柄は気を付けましょう。
もともと割高だった
これは常日頃のPER/PBRをチェックしておけば回避できます。これらの指数が100倍近く行っている銘柄は必ず一度売り込まれます。それを好決算のタイミングに合わせてくることも 好決算なのに株価が下落する要因です。
決算跨ぎへの心構え
これは長期売買か短期売買か 投資家皆さんのスタンスによって違います。
長期スタンスの場合や、配当狙いの場合はいくら決算で下げようがまた戻す、下げた分は配当でカバーと言う考え方ができますので、決算は心して跨ぐことができます。
一方短期スタンスの方で配当がないような銘柄は、好決算でも悪決算でも売り込まれる可能性があるので決算跨ぎはお勧めしません。かといって跨がず一旦手放してしまった後に好決算がでて悔しい思いをすることもあります。そんな時には売却した資金でまた高成長・割安銘柄を探せばいいのです。
過去記事で沢山取り上げていますのでご参考にしてください!
まとめ
好決算で下落する銘柄、最近のトレンドのように思います。なんでっーーーー!!と決算発表後に叫ばなくていいように今回の記事が役に立つと嬉しいです!!!
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