はじめに
こんにちは!「とむぶろ」管理人のとむです。
いよいよ、日本株投資家にとって楽しみな季節がやってきました!
そう、決算発表シーズンの本格化です。
2026年10月27日から、2027年3月期第2四半期(2Q)の決算発表が本格化します。4月から9月までの上期業績が明らかになるだけでなく、企業によっては通期業績予想の上方修正や増配が発表される可能性もあり、株式市場の注目が一段と高まる時期です。
株式投資で大きなリターンを狙うなら、決算発表を単なる業績確認のイベントとして見るだけではもったいない!
大切なのは、市場の期待を上回る業績が出てくるのか、会社側の業績予想が引き上げられる余地があるのか、そして株主還元が強化される可能性があるのかという視点です。
今回注目するのは、半導体・AI関連から医薬品、電子部品、レジャー、金融インフラまで、幅広い分野の大型株10銘柄です。
なかでも、個人的に特に注目したいのが、10月29日のイビデンと、10月30日のキオクシアです!
AI向け半導体の需要拡大が続くなか、関連企業の決算からどのような成長シナリオが見えてくるのか。投資家としてしっかりチェックしていきたいと思います。
なお、本記事は決算発表前の期待材料を整理したものであり、上方修正や増配を確約するものではありません。株価には事前の期待が織り込まれている場合もあるため、業績の伸びだけでなく市場予想との比較も重要です。
それでは、さっそく見ていきましょう!

第2四半期(2Q)で上方修正・増配発表が期待される理由
なぜ、2Q決算は投資家にとって重要なのでしょうか。
主な理由は3つあります。
上期の実績から通期業績の上振れが見えてくる
3月期決算企業の場合、2Q決算では4月から9月までの上期業績が発表されます。
第1四半期の業績が好調でも、それだけで通期の上方修正が行われるとは限りません。季節性や下期の費用増加などを考慮する必要があるからです。
しかし、上期の実績が会社計画を大きく上回り、下期も好調を維持できる見通しとなれば、通期業績予想を引き上げる余地が生まれます。
特に注目したいのは、次のような企業です。
- 売上高だけでなく営業利益率も改善している
- 主力商品の販売数量が会社計画を上回っている
- 価格改定や製品構成の改善によって利益率が上昇している
- 受注残や需要動向から下期の業績も期待できる
- 為替や原材料価格などの前提が会社想定より有利に推移している
売上高の成長だけでなく、利益の伸びがそれ以上に大きい企業は要注目です。
例えば、売上高が10%増加する一方で営業利益が30%増加している企業なら、製品構成の改善やコスト削減などによって収益性が向上している可能性があります。
こうした利益成長が一時的なものなのか、それとも今後も続くのかを見極めることが、決算投資の面白さでもあります。
会社計画と市場予想のギャップが株価を動かす
決算発表で重要なのは、単純に前年同期比で増収増益となったかどうかだけではありません。
市場が期待していた水準を上回れるかどうかが重要です。
例えば、前年同期比で純利益が50%増加していても、市場が60%増益を期待していた場合、株価が下落する可能性があります。
反対に、増益率が20%にとどまっていても、市場予想を上回り、さらに通期見通しが引き上げられれば、株価が大きく反応するケースもあります。
決算発表前には、次の3点を確認したいところです。
- 会社が公表している通期業績予想
- アナリストなどによる市場コンセンサス
- 現在の株価にどの程度の好業績期待が織り込まれているか
特に成長期待の高い半導体株は、業績が好調でも市場予想に届かなければ売られることがあります。
逆に、投資家が警戒していた企業が予想以上の決算を発表すれば、株価の見直しにつながる可能性もあります。
決算の数字だけで判断せず、事前の期待値との比較を忘れないようにしましょう。
利益成長が増配や株主還元の強化につながる可能性
もうひとつの注目ポイントが、株主還元です。
企業の利益が増加し、財務基盤にも余裕が生まれれば、増配や自社株買いなどの株主還元策が検討される可能性があります。
特に、安定したキャッシュフローを生み出す企業や、配当方針を明確にしている企業は、決算発表とあわせて株主還元の動向を確認したいところです。
ただし、利益が増えれば必ず増配するわけではありません。
成長投資や設備投資に多額の資金を必要とする企業では、利益が増えても投資を優先する場合があります。
また、半導体関連企業のように業績変動が大きい企業では、利益のピーク時に一時的な増配を行うより、将来の投資余力を確保することが重視されるケースもあります。
そのため、増配期待を考える際には、単年度の利益だけでなく、配当方針、配当性向、フリーキャッシュフロー、設備投資計画なども確認したいところです。
それでは、ここから10月26日から30日にかけて決算発表を予定している注目銘柄を見ていきましょう!
10/26~10/30の決算発表期待銘柄10選
今回は、決算発表の予定日と注目材料を整理しながら、10銘柄をピックアップしました。
なお、以下の銘柄はすべて同じ決算期というわけではありません。中外製薬は12月期決算企業で、10月27日は第3四半期決算の予定です。また、日本取引所グループはすでに業績予想の上方修正と増配を発表しています。その点も踏まえてチェックしていきます。
10月27日:中外製薬(4519)
注目ポイント:主力医薬品の成長力と通期業績への影響
中外製薬は、独自の創薬技術とロシュグループとの連携を強みとする国内大手の医薬品メーカーです。
医薬品株を見るうえで重要なのは、単純な売上高の伸びだけではありません。主力製品の販売動向、新薬の開発状況、薬価や競合環境、海外市場での展開など、複数の要素が業績を左右します。
特に注目したいのは、主力製品の販売が計画を上回っているかどうか、そして新薬の開発・承認に関する進展が今後の成長期待につながるかという点です。
研究開発型の製薬企業では、将来の収益源となる新薬パイプラインの価値も重要です。新薬の開発進展や適応拡大は、中長期的な成長期待を高める材料になり得ます。
一方で、研究開発費や販売費用の増加、製品ごとの販売動向などには注意が必要です。
今回の決算では、足元の業績だけでなく、今後の成長を支える製品群と会社側の見通しを確認したいところです。
なお、中外製薬は12月期決算企業のため、今回の発表は2026年12月期第3四半期決算に当たります。3月期企業の2Q決算とは区別しておきましょう。
10月27日:日本取引所グループ(8697)
注目ポイント:売買活況による収益拡大と株主還元
日本取引所グループは、東京証券取引所や大阪取引所などを傘下に持つ金融インフラ企業です。
株式市場が活況となり、売買が活発化すれば、取引関連収益などに好影響が及ぶ可能性があります。
日本株市場への資金流入や売買高の増加が続く局面では、証券取引所を運営する同社にも注目が集まります。
さらに、今回の決算を考えるうえで押さえておきたいのが、すでに発表された業績予想の上方修正と増配です。
日本取引所グループは2026年9月24日、2027年3月期の連結最終利益予想を従来の985億円から1,050億円へ引き上げました。また、年間配当予想も従来の77円から82円へ増額しています。
つまり、今回の2Q決算は「これから初めて上方修正が出るか」を期待するというより、先行して引き上げられた業績予想に対して、実績がどこまで順調に進んでいるかを確認する決算と考えるのが適切です。
今後の売買動向や市場環境によっては、さらなる業績の上振れ余地が生まれる可能性もありますが、現時点で追加の上方修正を前提にするのは禁物です。
安定した収益基盤と株主還元の両面から、引き続きチェックしておきたい銘柄です。
10月28日:アドバンテスト(6857)
注目ポイント:AI半導体の高性能化と半導体テスタ需要
半導体関連の注目銘柄として、まず取り上げたいのがアドバンテストです。
アドバンテストは、半導体の性能や品質を検査する半導体テスタを手掛ける企業です。
生成AIの普及によって高性能半導体の需要が拡大すると、半導体の製造だけでなく、完成した半導体を検査する工程の重要性も高まります。
AI半導体は高性能化・複雑化が進んでおり、テスト工程への要求も高度化しています。こうした流れが、同社の中長期的な成長を支える材料となっています。
さらに、2026年7月29日に発表された2027年3月期第1四半期決算では、AI関連半導体向けの需要拡大などを背景に、通期業績予想が上方修正されました。
すでに高い成長期待が織り込まれている可能性があるため、今回の2Q決算では、単なる増収増益だけでなく、次のポイントを確認したいところです。
- AI向け半導体テスタの需要は引き続き強いのか
- 会社計画に対して上期の進捗は順調か
- 下期以降の需要見通しに変化はないか
- 利益率や受注動向は市場の期待に応えられるか
AI関連株は成長性が魅力である一方、期待値が高いだけに決算のハードルも上がりやすい銘柄群です。
好決算であっても市場予想に届かなければ株価が下落する可能性があることを念頭に置き、慎重に判断したいと思います。
10月29日:イビデン(4062)★★★特に注目
注目ポイント:AIサーバー向け高性能基板と次の成長ステージ
今回、個人的に特に注目している銘柄のひとつがイビデンです!
イビデンは、電子部品関連の事業に加え、半導体パッケージ向けの高機能基板などを手掛ける企業です。
AIの進化によって高性能半導体の需要が増加するなか、半導体そのものだけでなく、半導体を支える基板や周辺部材にも成長機会が広がっています。
高性能な半導体を動かすには、チップの性能だけでなく、電気信号を効率よく伝達し、発熱などの課題にも対応できるパッケージ技術が重要になります。
そのため、AIサーバー向けの高性能半導体市場が拡大すれば、関連する基板の需要にも追い風となる可能性があります。
ただし、AI関連の需要が強いことと、イビデンの利益が必ず市場予想を上回ることは別問題です。
設備投資の負担、製品構成、稼働率、顧客側の投資計画などによって、実際の利益成長は変わってきます。
今回の決算では、次のポイントに注目したいところです。
① AI・データセンター関連需要の動向
AIサーバー向けの高機能基板に対する需要が、想定どおりに拡大しているかを確認したいところです。
② 利益率の改善
売上高が増加していても、設備投資負担やコスト増によって利益率が伸び悩む場合があります。営業利益の伸びが売上高の伸びを上回るかどうかは重要です。
③ 設備投資と将来の生産能力
需要拡大に対応するための設備投資は、中長期的な成長の土台となります。一方で、投資負担が大きくなりすぎていないか、将来の需要に見合った投資なのかという視点も必要です。
④ 通期計画の上振れ余地
上期の業績が会社計画を上回るだけでなく、下期の需要見通しも強ければ、通期業績の上方修正が意識される可能性があります。
SBI証券が2026年10月23日に公表した注目銘柄分析でも、イビデンは2027年3月期上期の市場予想純利益が前年同期比で大幅に増加する銘柄として取り上げられています。
AI関連の成長期待を背景に、市場の注目度も高い銘柄です。
個人的には、決算数値だけでなく、会社側がAI関連需要をどのように見ているのか、そして今後の利益成長にどれだけ自信を示すのかに注目しています。
もちろん、好材料が事前に株価へ織り込まれている可能性もあります。期待が高い銘柄だからこそ、決算の中身を丁寧に確認したいですね。
10月29日:オリエンタルランド(4661)
注目ポイント:東京ディズニーリゾートの集客力と収益性
オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートを運営する企業です。
テーマパーク関連企業の業績を見るうえでは、来園者数だけでなく、来園者1人当たりの売上高やホテル事業、商品販売、飲食収入なども重要なポイントとなります。
入園者数が大きく増加しなくても、客単価の上昇や高付加価値商品の販売によって収益が拡大する可能性があります。
一方で、テーマパークは設備投資や人件費などのコストも大きく、集客状況や費用の増加が利益を左右します。
今回の決算では、次のポイントに注目したいところです。
- 入園者数や来園者1人当たり売上高の動向
- ホテル事業や商品・飲食販売の収益状況
- 人件費や運営コストの増加が利益に与える影響
- 今後の集客見通しと通期計画の進捗
オリエンタルランドは、長期的なブランド力とリピーター需要が強みです。
ただし、人気企業であることと、株価が割安であることは同じではありません。業績の伸びだけでなく、株価に織り込まれた成長期待にも目を向けたい銘柄です。
10月29日:武田薬品工業(4502)
注目ポイント:主力製品の収益力と安定配当
武田薬品工業は、医療用医薬品を中心にグローバル展開する大手製薬企業です。
製薬企業は新薬の成長によって大きな収益を得られる可能性がある一方、特許期間の終了や競合薬の登場などによって、主力製品の売上高が変化するリスクもあります。
そのため、決算では売上高の増減だけでなく、製品ごとの成長性や利益率、研究開発費の動向などを確認することが大切です。
また、武田薬品工業は株主還元の面でも注目される企業です。
配当を重視する投資家にとっては、安定したキャッシュフローが配当の持続性を支えているかどうかが重要になります。
今回の決算では、主力製品の販売状況に加え、通期業績予想に対する進捗、利益の質、配当方針などを確認したいところです。
ただし、利益が伸びたからといって、必ずしも追加増配が行われるわけではありません。将来の成長投資や財務面も含めて判断する必要があります。
成長性と配当の両面から、決算内容をチェックしたい銘柄です。
10月30日:キオクシアホールディングス(285A)★★★★★最注目
注目ポイント:AI時代のデータ需要とNAND型フラッシュメモリ市場
今回の決算発表シーズンで、特に大きな注目を集めそうなのがキオクシアホールディングスです!
キオクシアは、NAND型フラッシュメモリを中心に手掛ける半導体メーカーです。
スマートフォンやパソコン、データセンター向けのSSDなど、データを保存するための製品を幅広く展開しています。
生成AIの普及によってデータセンターの設備投資が拡大すれば、AIの学習・推論を支える計算能力だけでなく、大量のデータを保存するストレージの重要性も高まります。
このため、AI市場の成長は、メモリ関連企業にとっても重要な追い風となる可能性があります。
ただし、キオクシアを見るうえでは、AI需要の拡大だけでは不十分です。
NAND型フラッシュメモリ市場は需給の変化によって価格が大きく変動することがあり、販売価格や出荷数量、在庫水準などが収益性を左右します。
需要が強くても供給が過剰になれば価格が下落し、利益が圧迫される可能性があります。反対に、需給が引き締まり、販売価格が上昇すれば、利益が大幅に改善することもあります。
今回の決算で注目したいのは、次の4点です。
① NAND価格と需給環境
メモリの販売価格がどのように推移しているか、需給環境が改善しているかを確認したいところです。
② データセンター向け需要
AIの普及に伴い、データセンター向けSSDなどの需要がどこまで拡大しているのかが重要です。
③ 利益率とキャッシュフロー
売上高の増加だけでなく、利益率が改善しているか、設備投資を行いながら十分なキャッシュフローを確保できているかにも注目したいところです。
④ 2027年3月期の業績見通し
上期の業績が好調で、下期も強い需要が見込まれるなら、通期業績予想の上方修正が意識される可能性があります。
また、キオクシアは2026年8月、サンディスクと日本国内で約5兆円を投資し、メモリ分野での競争力を強化する計画を公表しています。
こうした大型投資は将来の成長に向けた重要な動きですが、投資額が大きいからこそ、資金負担や投資回収の見通しも確認する必要があります。
さらに、キオクシアは2026年10月13日付で、S&Pによる信用格付けが「BBB」に引き上げられたことを公表しています。資金調達環境や財務面の動向も、今後の投資余力を考えるうえでチェックしておきたい材料です。
AI関連の成長期待、メモリ市況の改善、利益の拡大という複数の要素が重なる可能性があるだけに、今回の決算は見逃せません。
ただし、半導体メモリは市況変動の影響を受けやすい分野です。過去の利益水準だけを見て将来の業績を判断するのではなく、メモリ価格や需給環境が今後も維持されるかを見極めたいところです。
私が今回の決算で最も注目したいのは、会社側がメモリ市場の先行きをどう見ているか、そして今後の利益成長にどこまで自信を示すかという点です。
10月30日:レーザーテック(6920)
注目ポイント:EUV露光関連の検査需要と半導体設備投資
レーザーテックは、半導体製造工程で使用されるマスクや関連部材の検査装置などを手掛ける企業です。
特に、最先端半導体の製造に欠かせないEUV露光技術に関連する検査装置で高い存在感を持っています。
半導体の微細化が進むほど、製造工程ではより高い精度の検査が必要になります。そのため、最先端半導体への設備投資や技術開発の進展が、同社の事業機会につながる可能性があります。
一方で、半導体製造装置関連企業は、顧客の設備投資計画や大型案件の納入時期によって業績が変動しやすい面もあります。
今回の決算では、受注高や受注残、売上高の計上時期、利益率、今後の需要見通しなどを確認したいところです。
特に、受注が増加しているかどうかだけでなく、その受注がいつ売上高や利益に反映されるのかが重要です。
最先端半導体の成長という長期的なテーマに加え、足元の受注動向と業績計画の進捗を丁寧に確認したい銘柄です。
10月30日:村田製作所(6981)
注目ポイント:電子部品需要の回復とAI・通信分野の成長
村田製作所は、積層セラミックコンデンサ(MLCC)をはじめとする電子部品を手掛ける世界的なメーカーです。
MLCCはスマートフォンや自動車、通信機器、産業機器など、幅広い電子機器に使用されています。
電子機器の高性能化や通信機能の高度化が進むほど、電子部品の重要性も高まります。また、AIサーバーやデータセンター関連の設備投資が拡大すれば、関連する電子部品への需要にも追い風となる可能性があります。
ただし、村田製作所の業績は、スマートフォン市場の動向や顧客企業の在庫調整、為替、製品価格などの影響も受けます。
今回の決算で確認したいポイントは次のとおりです。
- スマートフォン向け電子部品の需要動向
- 自動車・産業機器向けの販売状況
- AI・データセンター関連需要の拡大
- 生産稼働率や製品構成による利益率の変化
- 通期業績予想に対する進捗と今後の見通し
電子部品は一つひとつの単価が比較的小さくても、幅広い製品に採用されることで大きな市場を形成しています。
村田製作所のような企業では、特定の成長分野だけでなく、複数の市場で需要がどのように変化しているかを見ることが重要です。
AI関連の成長期待と、既存市場の回復が同時に進んでいるかどうかに注目したいと思います。
10月30日:第一三共(4568)
注目ポイント:抗体薬物複合体(ADC)の成長とグローバル展開
第一三共は、がん領域を中心に新薬の研究開発を進める製薬企業です。
特に注目されるのが、抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる技術です。
ADCは、抗体を利用して薬剤をがん細胞に届けることを目指す治療技術で、がん治療の高度化に向けて研究開発が進められています。
第一三共はこの分野で独自の技術基盤を持ち、海外企業との提携などを通じてグローバル展開を進めています。
新薬の販売拡大や適応拡大が進めば、将来の収益成長につながる可能性があります。
一方で、製薬企業の業績は、研究開発費や販売費用、開発品の進捗、薬事規制などの影響を受けます。
今回の決算では、次のポイントに注目したいところです。
① 主力製品の販売状況
主力のがん治療薬を中心に、販売が順調に拡大しているかを確認したいところです。
② ADC関連の成長性
ADC関連製品の販売動向や、今後の成長を支える開発パイプラインに注目です。
③ 研究開発費と利益のバランス
将来の成長に向けた研究開発投資は重要ですが、費用の増加が短期的な利益に与える影響も確認する必要があります。
④ 通期業績予想の進捗
上期の実績が計画に対して順調に進んでいるか、下期の成長見通しに変化がないかを確認したいところです。
第一三共は、足元の利益だけでなく、将来の新薬開発や海外展開による成長期待も株価に影響しやすい企業です。
今回の決算では、短期的な業績の進捗と中長期的な成長ストーリーの両方をチェックしたいと思います。
まとめ:決算シーズンは「数字」と「会社の見通し」を確認しよう!
今回は、2026年10月26日から30日にかけて注目したい決算発表銘柄を10社取り上げました。
半導体・AI関連では、アドバンテスト、イビデン、キオクシア、レーザーテック、村田製作所に注目です。
一方、医薬品関連では中外製薬、武田薬品工業、第一三共、レジャー関連ではオリエンタルランド、金融インフラ関連では日本取引所グループを取り上げました。
それぞれ事業内容も業績の変動要因も異なるため、同じ基準だけで比較するのではなく、企業ごとの特徴を踏まえて決算を確認したいところです。
今回の注目銘柄を改めて整理すると、次のようになります。
| 銘柄 | 決算日 | 特に注目したいポイント |
|---|---|---|
| 中外製薬 | 10/27 | 主力医薬品・開発パイプライン |
| 日本取引所グループ | 10/27 | 取引活況・業績計画の進捗 |
| アドバンテスト | 10/28 | AI半導体テスタ需要 |
| イビデン | 10/29 | AI向け高機能基板 |
| オリエンタルランド | 10/29 | 集客力・客単価・収益性 |
| 武田薬品工業 | 10/29 | 主力製品・配当の持続性 |
| キオクシアHD | 10/30 | NAND市況・データセンター需要 |
| レーザーテック | 10/30 | 受注・最先端半導体投資 |
| 村田製作所 | 10/30 | 電子部品需要・利益率 |
| 第一三共 | 10/30 | ADC関連製品・海外展開 |
※中外製薬は12月期決算企業で、10月27日は第3四半期決算です。日本取引所グループは、業績予想の上方修正と増配をすでに発表しています。決算発表予定日は変更される場合があるため、各社のIR情報も確認してください。
私が特に注目しているのは、やはりイビデンとキオクシアです。
AI市場の拡大は、GPUなどの演算半導体だけでなく、半導体を支える基板や、大量のデータを保存するメモリ・ストレージにも成長機会をもたらす可能性があります。
ただし、株式投資で大切なのは、成長テーマだけを見て飛びつかないこと。
「業績が伸びているか」「会社計画を上回りそうか」「市場の期待を超えられるか」「現在の株価は割高ではないか」
この4点を意識して、決算発表をチェックしていきたいと思います。
上方修正や増配は、発表された瞬間に株価が上がるとは限りません。好材料がすでに織り込まれていることもあれば、会社側が慎重な見通しを示すことで株価が下落するケースもあります。
だからこそ、決算短信や決算説明資料を読み込み、数字の裏側にある事業の変化を見極めることが大切です。
これから数週間、日本株市場では多くの企業が決算を発表します。
テンバガー候補を探すうえでも、長期保有する優良株を見つけるうえでも、決算シーズンは企業の実力を見極める絶好の機会です。
とむぶろでは、引き続き注目企業の決算を追いながら、個人投資家の皆さんに役立つ情報をお届けしていきます!
それでは、次回の記事もお楽しみに!
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


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